たんぽぽの花 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
女王の妹(いきなりのネタバレw)
何歳の頃だろう、ラ・セーヌ星を見たのは。当時子供であった私はただカッコいいアニメと言う事と、他のフランス革命を題材にしたアニメと少し違った観点から描いていたこの作品に夢中になっていました。マリー・アントワネットの異母妹だが、本人も知らずシモーヌはどちらかと言うと姉の敵と言う存在で有り、悪い者を成敗すると言う感じだったが、事実が解かる頃には時にはすでに、フランス革命の始まりと言う激動の中で姉への愛も有りその頃より、王妃や子供を何とかしたいと思い、救出しにも出たが姉の信念を尊重し、子供だけを助け姿を隠す。作中の黒のチューリップは、仲間でも有り
謎めいた人物だったが、後半になってその真意を知る。
作品はなかり古い作品です。剣と言っても様々ですが、フェンシングの真剣?(笑)で戦うスタイルはすごく良かったと思います。
うんちく~~~
フランス革命は歴史上でも有名な出来事で知らない人はいないと思いますが、マリー・アントワネットが実際に正しく紹介される事は少ないので、ここで、紹介します。まず、有名な彼女の悪意有る言葉『パンがなければお菓子を食べればいいじゃない』はそのままの意味では無いと言う事、実際には、この言葉すら本人が言った言葉かさえ定かではない、この言葉を最初に使ったのは、実は叔母であるヴィクトワール王女とも言われている。
そしてマリー・アントワネットの言った言葉は『Qu'ils mangent de la brioche』直訳すると『彼らはブリオッシュを食べるように』ブリオッシュとは?今で言う、お菓子ではなくケーキまたはクロワッサンの事である。
しかも、生前マリー・アントワネットは貧困に苦しむ民衆の為に多々の援助をしている。だが、革命で王妃を殺した人間達にとっては、それを公にする事は出来ない、その為、マリー・アントワネットを貶めるように情報操作したと思われる。事実、1760年出版のある本に「トスカーナ大公国の公爵夫人」のものとして紹介されている。マリー・アントワネットの援助は自ら宮廷の維持費を削り、自身の財産をそれに当てたりとしていた。
だが、革命で民衆以外にも王や王妃が悪いと自分の身の安全を守る為に身分の高い者も事実を曲げ伝えた。彼女の悲劇は悲しい物です。他国に嫁入りし、自身の自由はほとんど無く、身を粉にし国民に援助をし、革命で責任を取り殺されると言うかわいそうな人物です。曲がった知識で歪んだ歴史は未だ奇麗にはなっていませんが、全てが学校でなった事とは限らないと言う事を皆さん知っておいて下さい。