ようす さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
悪魔の左手を持つ少女と”悪魔様”の物語。二人が過ごしたのは青春のひととき。
副題は”するがデビル”。
主役は左手に悪魔を宿している変態百合少女・神原駿河(かんばる するが)。
副題から想像できるように、駿河と悪魔のお話です。
時系列では<物語シリーズ>セカンドシーズンのその後となります。
物語シリーズは種類がたくさんありますが、
少なくとも化物語(1期)を観てから視聴することをおすすめします。
全5話。
● ストーリー
駿河の左手に宿るのは、悪魔の左手。
ある日どんな悩み事も解決してくれるという”悪魔様”の噂を聞いた駿河は、
それが自分のことなのではないかと思い、”悪魔様”との接触をはかる。
そして出会ったのは、バスケットボールをしていた頃の宿敵、
沼地蝋花(ぬまち ろうか)であった。
原作「花物語」は既読なのですが、
原作はよくわからなくて退屈な印象だったんですよね^^;
映像になるとストーリーがつかみやすくなるだろうから、
印象がどう変わるか楽しみにしていました。
相変わらず語りが多い。序盤はほぼ動きなし。
いかに観ている人に飽きさせず会話を聞かせ続けられるか、には
頭を抱えたことでしょう。
花物語は背景のカットも細かく変わり、
こちらが飽きないように工夫されていたけれど、
まるでドラマCDを聴いているような、ながーいセリフにはついうとうと…(笑)
物語は全体的に淡々と進んでいたけれども、
山場の盛り上がり方はよかったなあ。
駿河と沼地の最後の1on1にはじーんとくるものがありました。
キャラに反してすっきりとした、爽やかな終わり方でした。
● キャラクター
神原駿河と沼地蝋花。
この2人がメインキャラクター。そして、延々と語り合いが続きます(笑)
しかし、駿河役の沢城みゆきさんと沼地役の阿澄佳奈さんがもうお見事で。
お2人だからこそ、長いセリフも
どこか心地よく聴き続けることができました。
駿河の変態百合っぽさは控えめで、悩める女子高生だったし、
沼地も闇を抱える暗い少女だしで、
今回はキャラクターが暗い印象でした。
でもそれは悪い印象ではなく、こういう青春の形もいいなあと
思わせてくれるものでした。
阿良々木くんはほぼ登場しませんが、
ちょっとの登場だけでも彼の魅力を味わうには十分でした。
しかし髪の毛伸ばしすぎだ。似合ってなかったよ…。
駿河とのメールのやりとりはさすがでしたww
「僕も混ぜて!」
↑この6文字で彼の魅力が最大限に伝わるのだから最強だわwww
● 音楽
音楽担当が神前さんじゃなくなっている…!
というのが個人的にとてもショックです(泣)
【 主題歌「花痕 -Shirushi-」/河野マリナ 】
公式発表ではEDとされていますが、実際にはOPで流れていました。
確かにOPより、EDとして聴きたかった。
そしたらもっと好きになってたかも。
物語シリーズはいつも主役キャラの歌で始まるのを楽しみにしているのに、
「今回は違うのか…。」と初めからショックが大きかったです。泣
曲としては好きなんだけどなあ。
【 OP「the last day of my adolescence」/神原駿河(沢城みゆき) 】
こちらも正式発表ではOPとされていますが、実際にはEDで流れました。
アニメーションとしてはEDが最適でした。百合展開ww
もしも二人が…というIfストーリーは観ていて微笑ましくもあり、
悲しくもありました。
ただ、曲としてはOPで聴きたかったな。
● まとめ
これで物語シリーズ・セカンドシーズンのアニメ化がすべて終わりました。
次からはファイナルシーズンへと進みます。
年末にいよいよ「憑物語」放送ですね!
ファイナルシーズンは原作未読なので、純粋に楽しみです^^