退会済のユーザー さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
天が裁けぬその悪を 闇の中で始末する。
●ジャンル:バトル、ダークファンタジー
●原作:漫画(作・タカヒロ)
WHITE FOX制作のTVアニメ。全24話。(※グロ、残酷描写ありの作品なので苦手な方は注意です。)
■感想■
{netabare}原作は未読です。
罪のない弱者を虐げる腐敗しきった帝国を変えるため、
立ちはだかる「悪」を成敗する殺し屋集団"ナイトレイド"。
この作品はそんなナイトレイド(反帝国側)と敵対勢力(帝国側)との戦いを主に描いています。
「ファンタジー要素が入った必殺仕事人」という感じかな^^
キャラの個性や帝具の特徴も含め、ストーリーはいたってシンプルで分かりやすかったです。
作画もそこそこ良く、戦闘シーンも動く時は結構動いていて迫力ありました。
とはいえ序盤は正直退屈でした。
成敗される「悪」が都合のいい「悪」にしか描かれておらず、
戦闘もナイトレイドがさくさく倒してくワンパターンで緊張感も薄い。なのに無駄にグロい…
ってな感じでイマイチのめりこめませんでした^^;
個人的に面白く感じ始めたのは、
師匠のザンクを殺された復讐としてナイトレイドに挑んできた帝都警察隊の一人・セリューとの戦いで味方のシェーレを失った6話。
この辺から『味方であろうといつ死ぬかわからない』という緊張感も出てきました。
そして帝国最強とされる女将軍・エスデス様、そして そのエスデス様率いる特殊部隊「イエガーズ」が登場し、
双方の正義の立ち位置が描かれ始めたところからは、同時に各キャラの魅力も分かって一気に面白くなりました。
仲間の死を乗り越えて徐々に強くなっていく主人公・タツミの成長も良かったです。
中でも魅力的だったのはエスデス様かな^^
拷問が趣味のドS、『弱い者は強いものに支配されて当然』という冷酷人間ではあるんですが、
部下思いな優しい面を持っていたり、タツミに惚れて乙女モード全開になるギャップの良さが光っていました。
その他にもタツミとマイン、アカメの妹・クロメとウェイブの関係など、
ラブコメ的要素もこの作品を楽しめた1要素でした。
終盤は加速的にメインキャラがフラグ立てては退場していくという、
ハッキリ言って「消化試合」ともとれる展開になって、これまた正直うーん…でしたが
各々の覚悟は感じられましたし、不快感は無かったです。
『命が軽々しく見える』というのは確かにあります^^;
しかし、ブラート兄貴の『いつ報いを受けて死んでもおかしくない』という台詞がこの作品全体を主張していたように思います。
それにしても、まさか主人公のタツミが最終回を目前に死亡は予想外でした。(死ぬとしても最終回と思っていたので)
でも、命懸けで皇帝を止め 民を守り切った姿は、強い正義感と意思を持った彼らしい最期でした。
最終回のアカメちゃんVSエスデス様もラストバトルらしい熱い戦いで良かったです。
ただ、アカメちゃんもナジェンダさんのように、奥の手の代償に命に関わる何かがあっても良かったかも。
というか、アカメちゃんは最後まで影の薄いヒロインでしたね…。まぁ、これもこの作品の一個の味ということかなw
【主題歌】
OP:「Skyreach」/雨宮天
「Liar Mask」 / 真山りか
ED:「こんな世界、知りたくなかった。」/沢井美空
「月灯り」/ 雨宮天
OPは後期、EDは前期が好きです^^
「Liar Mask」はサビまでの転調がかっこいいですね。
そしてなにより、「一週間フレンズ」でも思いましたがアカメ役の雨宮天さん、歌が上手い!
【お気に入りキャラ】
▼エスデス
上記の通りです。
彼女の存在が無かったらこの作品完走できてなかったかも ってくらい存在感ありました^^
最終回でタツミと一緒に凍り散ってゆくシーンは印象的ですね。
道は違えてしまったけど 初めて「恋」という感情を与えてくれたのがタツミで、
それまで戦う事しか知らなかった彼女にとっては 一番幸せで救われた最期だったのかな、と思います。
真のヒロインは彼女といっても過言ではない^^
▼マイン
田村ゆかりさんのツンデレキャラ…いやぁ、いいですね^^
徐々にタツミに惹かれていく様子はもちろん、タツミを好きになることで仲間への情が芽生えたところも良かったです。
原作ではタツミと恋人同士になってるそうですね。アニメでもそうなってほしかったかも(泣)
▼ブラート
序盤での退場が非常に残念ではありますが、このキャラがいなければタツミはあそこまで強くなってなかったですよね。
というかインクルシオを引き継がせた張本人ですしねw
タツミに対して時に厳しく、時に優しく。一言一言がかっこよく、まさに兄貴分!って感じでした。{/netabare}
■まとめ■
{netabare}ツッコミどころも多く雑な展開もあるので『凄く面白い!』とは言えないし、
人がどんどん死んでくので決して観てて気持ちのいい作品ではなかったです。
でもテーマに沿った内容で、最後もきちんとオチをつけてくれたのは好印象でした。
原作未完だと中途半端に終わる作品も多いですからね^^;
なんだかんだキャラも魅力的で、思ったより楽しめました。
終盤はオリジナル展開だったそうなので、完結したら原作読んでみようかな。{/netabare}