ふの人 さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
この作品に勝る「蒼」は無し
RDGと通ずる雰囲気、と思ったら篠原監督が担当でした。
山と都会から海と陸が舞台となり、より大きな世界の物語になりましたね。
第一部序盤では、海と地上の人々との間で起こる諍いを、
1つずつ時間をかけて解決していく流れに、2クール物の贅沢さを感じたり。
『おふねひき』を実現させるために結託した海と陸の中学生たちの姿は
大人の事情に左右されない!みたいなあるある系の青春ストーリーでしたが、
越えられない壁を越えようとする姿はいつ見ても色褪せない良いものです。
第二部以降はそれぞれの年齢関係と異性への意識っていうものが
明らかに変わって行く様を傍観的に見せつけられたわけだけど、
その辺に関してはちょっと20話前後あたりでうんざりしてきたというのが正直な感想。
最後はまぁなんとなく心残りがあるものの、小綺麗にまとめて、
かつ後々繋げられるように作った感じがあるのは気のせいだろうか?
さらに5年後あたりの物語とか、ちょっと見てみたい気もする。
そんなPA独特の若干ドロ付きつつも青臭いストーリーだったんだけど、
全体のアートワークの美しさは本当に目を見張るものがありますなぁ。
OPやED、劇伴も個人的に好みの雰囲気が詰まっていて良かった…。
アニメ周りのアートワークスが綺麗になっていくことは本当に良い事だと思うので
PAにはどんどんこのあたりの先端を行ってほしいですね。