101匹足利尊氏 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ファンタジー世界の必殺仕事人!?
原作未読。下衆野郎をぶった斬ってスカッとしたい。
そんな動機で観始めた暗殺者集団の生き様を描いたダークファンタジー。
特に序盤、清々しいまでの悪の下衆っぷりといい、
愛する人の敵討ちのために暗殺を懇願してきた女の依頼料の稼ぎ方といい、
随所で時代劇『必殺仕事人』がフラッシュバックしてきました。
さらにシリアスとコミカルの混在という面でも『必殺~』を感じました。
あれも中村主水(もんど)が悪を屠った翌朝には、
嫁姑コンビにいびられるという凄いバランスが容赦なく映像化されていました(笑)
一方、本作もアットホームなアジトを舞台に、昨晩、悪の四肢を斬り飛ばした、
キャラ同士のコミカルな日常が繰り広げられます(笑)
ただし、本作の場合はそのシリアスとコミカルの往復が、
戦闘中でも平然と行われるのが特徴。
今そこで言うタイミングとちゃうやろ(笑)
という間合いでボケられるため、最初は面喰うかもしれません(苦笑)
けれど戦闘同様、ボケとツッコミもテンポは良好なので、ノッてしまえば実に爽快。
結局こういうのも慣れてしまえば問題ないんだと思います。
大丈夫だ。すぐに良くなるw(笑)
とは言え、本作もやはり暗殺者物。
特に終盤にかけては、殺しの世界でしか生きられない暗殺者の性が
しっかりと表現されていて好感しました。
ただし、「恋か、死か―」というキャッチコピーについては、
構図こそ王道で予想通りだったものの、
テイストは自分の考えていた味わいとは大分異なっていましたが(苦笑)
キャラについては質よりもその物量に圧倒された本作。
よくもまあ次から次へとキャラや必殺技を思いつくわと感心しました。
ダークヒロイン物でもあり美少女キャラも目立った本作ですが、
私は好きなキャラとして敢えて漢(おとこ)の生き様を見せつけてくれた
兄貴とボルスさんを挙げたいです。