学円 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ちょっとエッチで甘酸っぱい青春ノスタルジー
椿明(つばき あきら)のクラスに転校してきた謎の少女、
卜部美琴(うらべ みこと)のちょっとエッチで甘酸っぱい青春ノスタルジーアニメ。
よだれで交わされる恋なんてあるのだろうか。
最初はちょっと「えっ!?」ってなる。
よだれによって相手の気持ちや身体の変化が
言葉を交わさなくても伝わるという不思議な関係になった二人は、
恋人らしいことはほとんどなく、
もっと超越したところの「よだれの絆」によって固く結ばれている。
触れ合わないことが返ってエロティックでさえあり、
非常にフェティッシュな世界だ。
思春期の少年の奥深くでとめどなく沸き上がる未知への欲望を体現した存在が
謎(未知)の彼女卜部美琴だと思う。
男子高校生にとって同年代の女子は文字通り未知の存在だからそういう意味でも興味深い。
全体に昭和の雰囲気が漂い、何処となくノスタルジックな雰囲気で、
毎回観終わったあとは不思議な気持ちになる。
頻繁に登場する椿明の夢は独特の世界観で表現されており、
幻想と郷愁が思春期の敏感な感性が感じられる。
このアニメで見所になっているひとつは
{netabare}「パンツはさみ」だ。
(ほぼ)常時パンツにはさみを挟んでおり、
いざというときはスカートをめくり上げていろんなものを切り刻む。
大抵は椿の欲望を諌めるために発動している。
卜部のサディスティックな言い回しで
椿の欲望を(やっぱり)諌めるところも面白い。{/netabare}
あと、挿入曲である『Dream Theme』の妖しい旋律のワルツ曲も隠れた名曲だと思う。
調べる限り公式のサントラはないようでとても残念…。