Baal さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

池袋を背にしてそこに居る彼らの非日常が舞い込んでくる・・・

成田良悟によるライトノベルを原作とする作品で

全２４話、原作未読。


東京池袋にて非日常を夢見る少年竜ヶ峰帝人は幼馴染紀田正臣に

誘われ来良学園に入学するために上京してきた。

その初日に都市伝説であった首なしライダーを目撃し

この池袋で起きる今までとはかけ離れた非日常へ次々に

巻き込まれる事になっていくのだった・・・


池袋を舞台にそこで生きる様々な人がそこで起きる事件に

それぞれの立場で関わっていく群像劇です。

視点がとにかく目まぐるしく変わっていき、さらに

ひとつの事象が起きる時その時の彼らの様子がそれぞれの

その時間軸における考えを反映させた感じでいかにも

リアルタイムと連動した彼らの動きという風に思いました。


またその大勢の視点で先へと進んでいくときに

彼らが何の立場で動いているのかがいろんなところに

散りばめられているようだったので一瞬の時の中に

その数だけの時間が圧縮されて入っているかのようでした。


それにそれだけのキャラがいる上にそのキャラ達が抱える

それぞれの真実が色濃く反映されていてそれも深い闇の中

に引きずり込まれていくような感じでした。

そのキャラ達も非常に独特且つ魅力的な人たちが多くいて

誰も色褪せることなく映っていたように思いました。


特に日常とその裏を行き来する同級生の竜ヶ峰、紀田、園原

の三人、裏を糸で引きながら見ている折原臨也、

ドタチン達、静雄とそれからセルティ。このあたりが

個人的には強くそして核に響くそんな感じに思いました。

それから声優陣も豪華なメンバーが揃っていると

思います。


OPの「裏切りの夕焼け」は以前からいい曲だなと思って

いましたが（声優ラジオとかイベントを動画サイトで

探してみることがあったのでその時に）

後半の「コンプリケイション」も結構いいじゃありませんか

と思いました。でもやっぱり裏切りの夕焼けは別格ですｗ


複雑に絡みあったかのような作品だったので、ひとつの

流れを追っていくだけでも大変な感じに思いましたが

それだけ濃い感じで進んでいくのでボリューム感がとても

感じられる作品だったように思います。

二期も始まるみたいなので楽しみに待ちたいと思います。

個人的点数評価　83.334点