退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
各話感想書きます
第十一話「草の茵」
・ギンコさん過去話でした。蟲を寄せてしまうギンコは厄災を呼ぶものとして蟲師のもとを転々としていた。ある日スグロという蟲師に行き倒れているところを拾われた。このスグロとの出会いがギンコが蟲師になるきっかけとなったんですね。
第十二話「香る闇」
登場する蟲「廻ろう(かいろう)」
・無限ループ…こういう後味悪い話はきますね。なんだか懐かしいような花の香りがする洞窟を通るとそこは……
もし人生をやり直せろとしたらあなたはどうしますか?
第十三話「残り紅」
登場する蟲「大禍時(おおまがとき)」
・影と入れ替わるというのは怖い話の定番ですよね。ですがただ怖い話としてではなく、おじいさんの人生が鮮明に描かれ、大禍時の恐ろしさがまざまざと伝わってきます。
第十四話「隠り江」
当叙する蟲「舟少(かいろぎ)」 ※本来この二文字は一文字を表す
・以心伝心なんて言葉がありますが、本当に言葉なしで自分の考えていること伝わったらいいですね。頼れる相手は必要ですが、その人に依存するようになるとダメなんです。人はお互いに支えあっていくものですから。
第十五話「光の緒」
・誰でも蟲を見る力をもっている。それを妖質(ようしつ)と呼んだ。
母と子の固い絆を感じられるいい話だったと思います。
第十六話「壷天の星」
登場する蟲「井星(いせい)」
・始まり方が蟲師特別編の棘の道を彷彿とさせるもので、少しビビりました。井戸の中の星空、私も見てみたいです。
別世界で一人きりなんて私には考えられません。人は一人では生きていけないと私は思うのです。
第十七話「水碧む」
登場する蟲「雨蟲(うこ)」
・救いの道はなかったのか。こんなにやるせない気持ちになったのは久々です。蟲の怖さ、本来あるべき姿を感じる話でした。
第十八話「雷の袂」
登場する蟲「招雷子(しょうらいし)」
・「光の緒」とは真逆の話でした。子を愛せない母、最近よく聞く虐待について考えさせられました。
私には実の子供を愛せないというのは全く理解できません。したくもありません。
第十九話「泥の草」
登場する蟲「骸層(むくろそう)」
・今では人が亡くなると火葬しますが、昔は土葬だったそうです。人は死ぬと土に帰ると言われるのは、土葬からきているのでしょうか。
人の死と密接にかかわる話で、蟲師の中でもトップレベルの怖い話だと思います。
第二十話「常の樹」
登場する蟲「覚木(さとりぎ)」
・蟲師らしい、自然と人との話でした。蟲は人に害をなそうとしているわけではなく、ただそこに存在しているだけ。蟲を害にしてしまうか、それとも役に立つものにできるか、それは人間次第でないだろうか。
薬も元をただせば毒であるものが多い。蟲は薬と同じというつもりはないが、どこか似ているものなのかもしれない。
この蟲師続章後半は比較的救いのない話が多かった気がします。「香る闇」、「残り紅」、「水碧む」、見方によりますが「雷の袂」、「泥の草」。約半数が救いのない話に感じました。
基本的に蟲師は救われることが多かったので少し驚きです。ですが、すべての人が蟲とうまく共存していけるわけではない、というのが伝えるにはいいのかもしれません。
蟲師続章後半、心奪われる作品でした。