Lovin さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
観た感じ
■概要{netabare}
原作:田口一
監督:名和宗則
シリーズ構成:雑破業
キャラクタデザイン:桂憲一郎
制作:Studio五組
話数:1クール全12話+TV未放送1話
OP:「Choose me♡ダーリン」
by StylipS
ED:「Heavenly Lover」
by 鶴眞心乃枝(CV:石原夏織)
神凪雅(CV:佐倉綾音)
国立凛香(CV:竹達彩奈)
天導愛菜(CV:大亀あすか)
嵯峨良芽依(CV:日高里菜)
{/netabare}
■感想
原作ライトのベルは未読でTV放送を視聴。一応嫁を探す話。
大財閥の一人息子として帝王学を学ぶ主人公は、将来の嫁を探すべく物語の舞台となる学園に転校させられる。しかし同時期に先代の隠し子(妹)からの接触があり、妹がこの学園に通っているかもしれない、血のつながった妹と契りを交わすわけにはいかない、ということで妹を探し始める。
まごうかたなきハーレムで、妹ものと足してみました、という一寸安直な話になっている。本来の目的は嫁探し(婚活)なのだが、アニメでは未放送話を除いて妹探しに終始する。
血のつながりをを表す重要なアイテムとして「ある物」が登場するが、これが非常にレアな一品。その存在を主人公が知らない、何故か複数存在し、ハーレム要員が所持している、など突っ込みはじめればキリがないのは、こういう話の常であるため、寛容さが大切である。
ハーレム要員は、委員長、ツンデレ、喫茶店経営者、生徒会副会長、生徒会会長、その後微妙な立ち居地としてミスターXが加わる。しかし私には、ハーレム要員か否かにかかわらず気になるキャラが存在する。
まずはミスターX。主人公の敵なのか味方なのか、今ひとつハッキリしない胡散臭さがあるが、体臭を消すためと証する行動には聊か疑問がある。肌を大気に触れさせるという行為には理解できるが、何故ベッドでゴロゴロしているのか?主人公には体臭がないのか?主人公は起床とともにシーツを洗うのか?疑問は尽きない。
次に担任の教師。未だに名前もハッキリしない(小都里まい子と言うらしい)が、いつもジャージを着ていて、いつも右足側の裾を捲っている。印象的な髪飾りにツインテール、童顔で背丈も小さく、所謂ロリ成人で一部の男子生徒には人気があるらしい。成人らしい発言の割りにチキンハートという、ブレてはいないがよく分からない存在だ。
最後は生徒会会長。天導愛菜という名前らしいが、ファーストネームは今回初めて知った。無類の菓子好きで、他のハーレム要員と比べて一歩引いた存在として描かれているが、主張すべきことはハッキリと主張する。気になったのは第7話で主人公を走って迎えに来るシーン。あのポーズには何の意味があったのか?元ネタはあるのか?
あと、未放送話についても触れておきたい。それまでの展開とは違い、本来の目的に沿った展開ではあったが、完全にファンディスク状態だった。面白さという意味では当然、妹探しのほうが面白いに決まっているのだから仕方のないことだが。噂では天導会長メインの話だと聞き及んでいたが、特別そういった印象はない。だが隠蔽されるべき存在が大きな顔をしているのは問題ではないのか?とりあえずミスターXは仕事をしろ。
監督はろこどるなどを手がけていて、言い方は悪いが少し間が抜けた表情のキャラという意味では、似ていると言えなくもない。他にも同監督の作品を観た記憶があるのだが、今は思い出せない。しかし名前に覚えがあるということは、私にとって印象的な作品の幾つかには携わっているのだろう。
とはいえ、所詮ハーレムはハーレム、鮮度という意味でも、積極的に人に奨めたいと思う作品ではない。ハーレムや妹をこよなく愛する方々にとってはご馳走だ、とは言える。
■蛇足{netabare}
第7話の会長のあのポーズの元ネタが気になって仕方がない。
作中に描かれているヒーローものが元ネタなのであれば、情報がないことにも納得はできる。
BGMを聞き比べれば分かるのかもしれないが、今更そんな気にはならない。
{/netabare}