Eila✝ さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
主要人物を詳しく書きました(笑)
織斑 一夏(おりむら いちか)
声 - 内山昂輝、小学生時代 - 前田綾乃
本作の主人公。IS学園の1年1組に所属。クラス代表。
9月27日生まれ。身長は172cm。物心つく前に両親に捨てられ、その後は姉の千冬と暮らしていた。そのためか両親のことは顔も覚えておらず、幼少期の記憶そのものもあまりない。高校受験の際、千冬に養ってもらっていることを引け目に感じ、学費が安く就職率の高い私立藍越(あいえつ)学園を受験するはずが、間違ってIS(あいえす)学園の試験会場に入ってしまい、偶然、受験者用のISを男性でありながら起動させてしまったため、IS学園へ入学させられた。
小学1年のときに千冬の付き合いで箒の実家の道場に通うようになって以来剣道をたしなんでおり、小学生当時は箒よりも強かったほど。また千冬から真剣の居合いの手ほどきも受けている。中学時代に生活費の足しにするため部活もせずアルバイト三昧の生活を送ったせいで腕が鈍ってしまったが、IS学園入学後は箒による特訓やさまざまな相手との模擬戦、実戦を通じてその感覚が戻りつつある。また飲み込みも早く、IS学園に入学するまでISの知識などは皆無[5]だったにも関わらず、教師が驚くほどのスピードで腕を上げている。
常に外で働いていた千冬に代わって家事全般をこなしてきたためそのスキルは高く、マッサージも得意。千冬に対してかいがいしく世話をしたり、千冬の水着姿を見て顔を赤らめたりする様子などから、ヒロインの面々からシスコン疑惑をかけられている。また他の生徒の間では「織斑一夏は年上が好き」という噂が流れている。
会話中に小粋なジョークを思いつくことがしばしばある。それは他の登場人物からは不評で、冷たくあしらわれたり、口にする前に先回りされて突っ込まれたりしている。また、ジョークに限らず考えていることが表にあらわれやすいらしく、よく考えを読まれて突っ込まれたり制裁を受けたりしている。言動がときどき「年寄りっぽい」とも評されている。
飄々とした性格ながらも自分の信念は貫く熱い一面を持つ。ISの存在により進んだ女尊男卑な社会に納得できないものを感じており、女性に媚びるような真似はしない。幼い頃から千冬に守られてきたことから「誰かを守ること」に強い憧れを持つ。整った容姿に加え人の心の機微に鋭く、境界線の無い優しさと天然で女性をときめかせる言動や行動を見せる事から学園の内外を問わず数多くの女子に好意を寄せられている。しかし恋愛に対してだけは呆れるほどに鈍感なため、他の学園生徒達からは「唐変木・オブ・唐変木ズ」と陰で呼ばれている。
セシリア、鈴、ラウラなど、出会った直後は仲が悪い人間とのちに仲良くなる事が多く、本人もそのことは自覚している節がある。しかし、相手の感情が恋愛感情に発展していることはやはりまったく気づいていない。
千冬の「過去に側に誰がいたのか、ちゃんと覚えておけ」という言葉により定期的に記念写真を撮っている。最古の写真は一夏が小学一年生の時の千冬とのツーショット、それ以前のものは存在しない。
IS学園に入学して部活に入っていなかったが、5巻の学園祭にて生徒会長の楯無の提案による「クラブ対抗一夏争奪戦」で生徒会が実質的に勝利した事により副生徒会長に任命され、指定の部活動へ期間限定のレンタル部員として随時派遣される事となった。
ルームメイトは「篠ノ之箒」⇒「シャルロット・デュノア」の後、一人部屋を経て「更識楯無」、その後再び一人部屋に戻っている。
専用ISは「白式」⇒「第二形態・雪羅」。IS適性は「B」。
篠ノ之 箒(しののの ほうき)
声 - 日笠陽子
本作のメインヒロイン。IS学園の1年1組に所属。一夏曰く「ファースト幼馴染み」。
長い黒髪でポニーテールの髪型をしている。長年の剣道で培った体からは長身の印象を受けると一夏は評している。年齢不相応に大きい胸を気にしている。身長は160㎝。
7月7日生まれ。実家は剣術道場でもある篠ノ之神社。そのため幼い頃から剣道をたしなんでおり、実力はかなりのもので中学3年生の時に剣道の全国大会で優勝したほど。一夏とは剣術道場の同門で小学校では1年生の時からずっと同じ学級だった。一夏と知り合った頃は馬が合わず、たびたび衝突していたが、小学2年生の時、同級生の男子児童らのいじめから庇ってくれたことをきっかけに名前で呼び合う仲になり、その後は剣道を通じて打ち解けていった。
一夏とはIS学園で6年ぶりに再会した。IS学園でも剣道部に所属している。1学期は一夏のISの訓練のため幽霊部員と化しており部長から恨み事を言われていたが、2学期からは顔を出す頻度が増え部員との関係も良好となっている。昔から人付き合いが不器用で集団から孤立する傾向があったが、学園入学後は少しずつ周囲に溶け込むようになり、友人と買い物に行くようにまでなった。一夏には何かと暴力的な態度を取ることが多かった[9]が、それを自分の悪い癖であると自覚するようになり次第にその傾向も薄れてきている。IS学園には、束の妹という理由で政府により入学させられた。
束がISを発明して以来、一家離散の状態が続いている。小学4年生の時から政府の重要人物保護プログラムにより日本各地を転々とさせられていた。後に束が失踪してからは執拗な監視と聴取を繰り返されており、心身共に負担を受け続けてきた。そうした過酷な生活の影響から、力に溺れて自分や周りを見失うという脆さを見せることがあり、中学3年生の時の剣道の全国大会では、優勝したものの試合後にそれが憂さ晴らしでしかなかったことに気付いて強い自己嫌悪に陥った。「銀の福音」と交戦した際には、封鎖海域内を航行していた密漁船を犯罪者であるという理由で見捨てようとした。[10]それを一夏に指摘されたことによる動揺に「紅椿」のエネルギー切れが重なり、一夏が負傷する事態になる。一夏の負傷に対する自責の念に苛まれ、もうISは使わないと思い詰めたが、鈴に奮起を促されて再びISに乗り「銀の福音」と戦うことを決意した。
入学当初は味なし炒飯を作ってしまい一夏に文句を言われるほどであまり料理の腕は高くなかったが、以後は急激に上達したのか純粋に料理が上手いと言われるようになった。
幼少期は束のことは慕っていたが、ある「事件」を境に束を避けるようになった。そんな中「紅椿」を与えてくれたことをきっかけに束との関係について悩むようになる。その後、楯無との交流を通して、束との関係を修復できないものかと徐々に考えるようになってきている。
「銀の福音」との再戦時に初めて「絢爛舞踏」を発動し、勝利に大きく貢献した。その後は誰の助けも受けようとせず実力が伸び悩んでいたが、一夏に少し遅れて楯無の指導を受けるようになる。「サイレント・ゼフィルス」の襲撃時には楯無に受けた助言に従って行動し「絢爛舞踏」を任意に発動できるようになった。専用機のみのタッグマッチトーナメントの前にも楯無の指導を受けており、実力が向上し続けている。また、「ゴーレムIII」との戦闘時に突然出現した新装備の特性を瞬時に理解するなど、徐々に才能を発揮してきている。
ルームメイトは「織斑一夏」⇒「鷹月静寐」。
専用ISは「紅椿」(3巻より)。IS適性は「C」⇒「S」。
セシリア・オルコット(Cecilia Alcott)
声 - ゆかな
本作のヒロインの1人。IS学園の1年1組に所属。イギリスの代表候補生。身長は156㎝
縦ロールのある長い金髪に透き通った碧眼を持つ。胸は白人女性としては幾分小さめだが、全身で見るとバランスは取れているため、本人は複雑な心境らしい(それでも日本人に比べれば充分に大きい)。イギリスの名門貴族のお嬢様で、過去に両親を列車の事故で亡くし、勉強を重ねて周囲の大人達から両親の遺産を守ってきた努力家でもある。男尊女卑の時代であったころから実家発展に尽力した母親のことは尊敬していたが、婿養子という立場の弱さから母親に対し卑屈になる父親に対しては憤りを覚えていた。
当初は一夏に対して高圧的かつ蔑視した態度をとっていたが、彼とのクラス代表を決めるIS模擬戦を経て、自分が考える「理想の男」の姿を見せた彼に好意を抱くようになる。それ以降、一夏への態度はがらりと変わり、代表候補生として培ってきた知識や経験を活かして彼のIS操縦技術の向上を手助けしようとしている(一夏にアタックするための口実でもある)。IS模擬戦闘での成績が下がりがちな上に、試験機的要素の専用ISの性能も相まって実戦では連戦連敗を喫していることに苦悩するも、「サイレント・ゼフィルス」との戦闘を経てビームの偏向射撃を習得した。
その育ちのためかプライドが高く、上品な口調と物腰から大人びて見えるが、根拠の無い自信家ぶりを見せたり、何事にもポーズから入る節があったり、一夏に自分を印象づけたいが為に無理な背伸びをするなど年相応に子供っぽい面も垣間見せる。修学旅行の際には、一夏の隣に座りたいがために慣れない正座を我慢したり、一夏に食べさせてもらえる事を喜んだり、勝負下着をつけて一夏を誘惑しようとしたりした。
部活動はテニス部に所属。また、本人に自覚はないが料理の腕は壊滅的で、作る料理は見た目は完璧なのだが肝心の味がすさまじいものとなっている。
ルームメイトは不明。部屋の家具は天蓋付きのベッドをはじめすべて自身が持ち込んだ特注品に入れ替えられており、部屋のほとんどをセシリアが占領している状態となっている。照明や壁紙も自分の好みのものに替えている。
専用ISは「ブルー・ティアーズ」。IS適性は「A」(うちBTシステム適性「A」)。
凰 鈴音(ファン リンイン)
声 - 下田麻美
本作のヒロインの1人。IS学園の1年2組に所属。中国の代表候補生。一夏曰く「セカンド幼馴染み」。愛称は「鈴(りん)」。身長は150㎝
ツインテールの髪に小柄な体格という可愛らしい見た目だが、サバサバした性格で気性も激しいところがあり、考えるよりも行動、というタイプ。まれにツンデレが出る。自他共に認めるほどフットワークが軽く、IS学園に持ってきた私物もボストンバッグ一つで収まる程だった。中学3年からISの勉強を始め、猛勉強の末に1年で専用機持ちの代表候補生になったという努力家の一面もある。貧乳に最大のコンプレックスを抱いており、指摘されると激怒する。制服は自己アレンジ的な改造を加えており、肩の部分が露出している。実家が中華料理店だったため中華料理が得意(一夏と知り合った頃は壊滅的だったが、その後上達した)。中華料理以外も見栄えはよくないが味はまともらしい。戦闘力は高く、動体視力においても優れている。
箒が引っ越していったのと入れ違いの形で、小学5年生の始めに一夏のいる学校に転校してきて知り合い、初対面の時には一夏の顔面にグーパンチをしている[13]。そこから中学2年生の終わり、両親の離婚のため中国に帰国するまで彼と時間を共にした。中学に入ってからは一夏・弾との3人でよく遊んでいたが、弾の妹の蘭に対しては一夏を巡ってライバル意識のようなものを持っていた。当時は実家の中華料理屋に一夏がよく食事に来ており、鈴の方も一夏の自宅にしょっちゅう遊びに行っていたため、今でも彼の自宅の部屋へ気兼ねなく入っていくなど勝手知ったる仲だが、千冬には苦手意識を持っている。また、その頃から一夏にずっと好意を抱いているもののなかなか素直になれず、自らの気持ちをうまく伝えることができずにいる。一夏のIS学園入学を知り、彼を追いかける形で再来日、新年度開始早々の四月に途中編入として入学してきた。
部活動はラクロス部に所属。
ルームメイトは「ティナ・ハミルトン」。
専用ISは「甲龍」。IS適性は「A」。
シャルロット・デュノア(Charlotte Dunois)
声 - 花澤香菜
本作のヒロインの1人。IS学園の1年1組に所属。フランスの代表候補生。身長は154㎝
中性的な顔立ちで、金髪を首の後ろで束ねており、スマートな体型をしている。初登場時(2巻)では男装し、一夏の他にも存在した男性操縦者という触れ込みで、「シャルル・デュノア」を名乗ってIS学園に転入してきた。デュノア社の社長の実子だが、愛人との間に生まれた子供であったため、2年前に母親が死亡しデュノア家に引き取られたものの事実上居場所がなかった。その後、たまたまIS適性が高いことが判明したことから、自分の意志と関係なくIS開発のための道具として扱われてきた。IS学園へ転入したのも、デュノア社がIS開発の遅れによる経営危機に陥ったため、数少ない男性の操縦者として世間の注目を集めることで会社をアピールするとともに、一夏に接近して彼とそのISである「白式」のデータを盗め、という社長命令によるものであった。
当初、男同士ということで一夏と部屋も同室となり、訓練や私生活を通して友情を深めていたが、ふとした事から女性であることが彼に露見してしまい、後に一夏へ真相を告げ学園を去ろうとするが、彼の真摯な説得で思いとどまり、同時に自分の居場所を作ってくれた彼に好意を抱くようになる。
初めは本名を一夏だけに明かしたが、その直後、実家と決別[16]して本来の名と性別で再入学を果たしたため、あらためて一夏によって「シャル」という愛称を付けられる。再入学後はラウラとルームメイトになり、年頃の少女の感覚に疎いラウラの世話を焼いたりして良好な関係を築いている。男装していた時の名残で現在も一人称は「僕」(先生の前では「私」)。街に出ると周囲の人々が思わず見とれるほどの美少女なのだが、男装すると違和感なく美少年に見られるため、再入学後は次第にそれを気にするようになってきている。そのことから、幾分ラウラを羨ましがっているところがある。
基本的には穏和で控え目な優等生であるが嫉妬でキレることがある(その際も表情は笑顔である)。一夏曰く「怒らせると一番怖い」。何事に関しても比較的器用であり、人付き合いも上手い。そのため、個性の強い他のヒロインの面々のフォローに苦心するはめになることも少なくなく、ある意味苦労人である。反面、一夏へのアプローチはさりげなくも大胆な部分があり、また抜け駆けを狙う事も多々あるので、その点で他のヒロインの面々から警戒されている。
部活動は料理部に所属。料理の腕はもとからかなり高い。
ルームメイトは「織斑一夏」⇒「ラウラ・ボーデヴィッヒ」。
専用ISは「ラファール・リヴァイヴ・カスタムII」。IS適性は「A」。
ラウラ・ボーデヴィッヒ(Laura Bodewig)
声 - 井上麻里奈
本作のヒロインの1人。IS学園の1年1組に所属。ドイツの代表候補生。ドイツ軍のIS配備特殊部隊「シュヴァルツェ・ハーゼ」隊長。階級は少佐。身長は148㎝
長い銀髪、右目は赤色で左目は金色のオッドアイを持ち、左目の方には黒い眼帯をしている。体格はかなり小柄で細身だが、本物の軍人であり、体術等も含め戦闘能力はきわめて高い。遺伝子強化試験体として生み出された試験管ベビー[17]であり、戦うための道具としてありとあらゆる兵器の操縦方法や戦略等を体得し、優秀な成績を収めてきた。しかしISの登場後、ISとの適合性向上のために行われたヴォーダン・オージェの不適合により左目が金色に変色し、能力を制御しきれず以降の訓練では全て基準以下の成績となってしまう。この事から軍で出来損ない扱いされ、存在意義を見失っていたが、ISの教官として赴任した千冬の特訓により部隊最強の座に再度上り詰めた。この経緯から、ラウラは彼女を尊敬し「教官」と呼んでいる。
シャルロットと同時期にIS学園に転入してきた。もともとは冷静かつ冷徹な性格の持ち主で、表情の変化にも乏しかった。他者を寄せ付けない威圧感を放ち、部隊内でも「ドイツの冷氷」と呼ばれるほどに孤立していた。一夏に対して、千冬がモンド・グロッソ2連覇を逃した遠因を作ったことから、「教官に汚点を残させた張本人」として敵視し、彼を排除しようと画策。また、軍人としてのプロ意識やエリート意識の強さから、他の学生たちに対しても見下した考えしか持たず、後のツーマンセルのトーナメントにおいても、パートナーである箒の事を足手まといと決めつけ、連携を全くとろうとしなかった。しかし、その際に起きた自身のISの暴走を一夏に救われ、その際の「お前を守ってやる」という一言がきっかけで彼に惚れてしまい、一夏のファーストキスを奪う。
一夏に惚れてからは彼を自分の嫁にせんとアプローチしている。また、ルームメイトとなったシャルロットを始めとする他の生徒との交流を通じて次第に性格も柔和になり、年頃の少女らしい反応を見せるようにもなってきている。しかし、これまで軍人としての生き方ばかり叩き込まれてきたため、一般的な学生や年頃の少女の感覚に疎い上、部隊の仲間から日本の文化に対する色々な(誤った)知識を吹き込まれているので、おかしな行動を取ってしまうことも多い。思ったことはストレートに口にするため、一夏への好意もことあるごとにはっきりと公言しており、一夏に好意を持つ他の専用機持ちの面々からはその性格を羨ましがられている。また、一夏にタッグを断られて気が立っていた際には、多額の金を払ってまで手に入れた唯一の一夏の写真にナイフで穴を空けてしまい、動揺するいじらしい面も見せている。
部活動は茶道部に所属。なお、料理の腕に関しては、刃物の扱いには非常に長けており、また軍のローテーションで食事係も経験しているためできなくはない模様。ただし、レシピの知識は乏しく、おでんを作った時は見よう見まねで作ったため若干ズレたものになっていた。
ルームメイトは(転入直後は不明)⇒「シャルロット・デュノア」。
専用ISは「シュヴァルツェア・レーゲン」。IS適性は「A」。