pister さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
要素見失ってない?
注意・批判的な感想になります
{netabare}
1期は素直に楽しめたのだけど、それと同じ感覚で2期見たら…なんかイマイチだった。
こっちの見方、いわゆる視点が間違ってるのかなぁ?
1期が面白いと感じたのは主人公の目的が「この世界(ゲーム世界)をぶっ壊す」だったから。
壊さないまでも、倒すべき相手が開発や運営だったので、ゲーム世界はそいつらの用意した世界なワケで、それをどうしようが心が痛むことはない。
つまりはチート使おうがズルしようが、規約違反とされるようなことをしたって「倒すべき運営に従う必要ないし」という弁が立った。
また、ネトゲあるあるのような「これって糞ゲーじゃね?」と思わせるネタも、悪い悪い運営が作ったんだからそりゃ糞ゲーで当然だよね~といった、皮肉を込めた表現だとして自分は受け入れてた。
そうして果たして2期はというと…あれ?敵は開発や運営じゃないんだ。
というか主人公のみならず、どの登場人物もゲーム世界を「素晴らしい世界」として捉えてる??
あっれー?
どう見ても糞ゲーなんだけど…正気か?
GGO編はまだ、キリトは楽しむために進んでそのゲームに入ったワケではないので糞ゲーでも良ゲーでもどっちでも構わないのだけど、これはこれで話が酷い。
最終的には透明マントなんてフザけたアイテムを実装した運営に殴り込みに行くのかと思ったらそんなことは無し。
デスガンの犯行動機もブレブレ、シノンの勝負への拘りも意味不明。
戦場で笑えるのが強いって…ヒロポン打てばいいんじゃね?
最後は決定的な証拠を掴んで追い詰めたワケでもないのに、犯人側がノコノコと現行犯逮捕されに姿を現すというお粗末具合。
せめてゲーム世界で追い込んで、現実世界で尻尾を出させる…とかにはできなかったのか?
キャリバー編は糞ゲー世界を良ゲーとして楽しむだけの話。
クエ自動生成とか、鯖で1人だけ入手できるアイテムだとか、糞ゲー。
んでもってそんな糞ゲー世界が崩壊の危機とやらで必死こくワケだけど…どうでもよくね?
次のマザロザ編にかかることだけど、せめてキリトがエクスキャリバー手にして「やっぱ燃えないなぁ」とか呟かせれば多少印象違っただろうに。
マザロザ編は偽善に塗りたくられたお涙頂戴話。
ログイン時間が長ければ長いほど強く、リアルで寝たきりで1日中INできる人が最強…ってことか?
やっぱ糞ゲーじゃん。
更に、そんな寝たきりの人が健常者の廃人と仲良くするって…無理じゃね?
それこそ「この世界は重病患者の天下、健常者はリアルで自由に動かせる体動かしてなさいよ」ってなってもいいハズ。
それと「命がけじゃないと本気になれない」とか「キリトには気をつけたほうがいい」とか、キリトに得体の知れなさを演出させたいならキャリバー編で大満足させるなよ、と。
最後のフラッシュゴードンモドキも寒かったし…。
う~ん、どうしてもこっちは前提として「そのゲーム世界はサービス終了で簡単に終わる」「バランス調整は運営の気分次第」ってのがあるため、その世界のために尽力するってのには抵抗がある。
あくまで開発や運営が敵だったからこそ看過できたことが多々あるのに、それを改善することなく「敵」の部分だけゴッソリ無くし、歪さだけがそこに残ってしまったような感じ。
さすがにそこら辺物語作ってる側も把握してるのか、最後の最後で「掌の上で踊らされてる気がするが…」とか言わせてたけど、言わせるだけでそれが物語に反映してるでもないしなー。
なんか中途半端に終わったので、続きをまたやる予定なのかな?
もしやるなら、どの要素がウケて、どの要素が白けさせることを回避できたか、といった再構築をしっかりやってからにして欲しい。
{/netabare}