緑の先駆者 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
青春は切なくて、とってももどかしい。作者との心理戦に完敗...
一話目から泣ける。毎回、泣ける。悲しくて、苦しくて、というより、なんかうれしくて泣けるシーンが多い。
主人公は、爽子。高校1年生。北海道が舞台みたい。
学年一爽やかな、同級生の風早くんに憧れてる。
でも、長い黒髪の外見から彷彿とさせるあだ名が貞子で、クラスメイトからは呪いをかけられるとか思われていて、みんなから避けられている。自分に自信が無くって、いつも一歩も二歩も三歩も下がったところにいるスクールカースト最下位層の日蔭キャラ。
アニメのキャラだと笑えるけど、日本人って、外人から見たら、ほとんどこんな感じですよね。
{netabare}
その風早君は、爽子を入学式の日に知ってから、その笑顔が忘れられず、爽子に片思いっぽい。それって、結局、両想いなんじゃ???
爽子の周りを固める二人の親友も存在感大。この二人がトイレで爽子を抱きしめるシーンとか、クリスマスの携帯のシーンとか、少女漫画の鉄板、とわかりながらも泣ける。
しかも、最終回の二人からの誕生日サプライズ。おみくじのシーンは、感無量。
それにしても、風早君の、モテ男特有の、相手から結論を言わせようという爽子への遠回しな質問、「付き合うって、どう思う?」とか、何考えてんだあいつは。爽子以上にイライラする。学年一の爽やかさんも、周りが思ってるよりも純情で、二人の間に流れている時と空気の甘酸っぱさが、いい味をかもし出している。この二人って、純情で奥手で、ぜんぜん進展しないけど、見えない糸がしっかりと繋いでいる。
最初から、最後まで、両想いなのに、こんなに奥ゆかしい、というか、モドカシくって、ついイライラしてしまうのは、少女漫画特有の作者との心理戦に完敗した結果。こんな作品なら、何回でも負けていいです。
{/netabare}
ピュアで、優しくて、いつも真直ぐなヒロインの爽子、愛さずには居られないキャラの一人。彼女の笑顔は、自分史上のベスト10入り間違いなし。
一話目から引き込まれて、いつも爽子を応援してしまう自分が居た。この気持ちが、爽子に届くといいな。
いい感じで最終回終わったから、2ndシーズンも期待大。