Baal さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
数百年をかけて廻る運命を超えて曇り空が晴れ渡るとき・・・
唐々煙による漫画を原作とする作品です。
全12話、原作未読。
明治11年、明治維新以降に士族反乱などで犯罪者が増え
彼らが送り込まれた監獄からの脱獄も絶えなかった。
そんな中300年に一度の長期の曇り空となっていた。
人々に災いをもたらすオロチの器を探すため、右大臣直属の
部隊「犲」が動き始めていたのだった・・・
展開はそんなに奇抜でもなくよくある方だと思うような
感じでしたが、個人的にかなり楽しめた作品でした。
最初の方は雲三兄弟の役割や存在、それから今の状況等を
やっていく話がメインでオロチに関することなんかは裏で
進行していたようで、落ち着いた雰囲気を保っていた風に
感じました。
このまま続くのかなと思っていたのですが(原作知らない
ので)5話あたりで突然物語が急発進し始めて流れが大きく
変わっていき、最初は何なんだと思いましたが、これが
またかなり良かったです。まさかあのタイミングでこの
カードを切ってくるかと思いました。
そこからラストまで急展開だったり、急ブレーキをしたりと
安定しなかったところが多かったですが、大事に大事にと
進んでいるようにも感じ取れたのであんまり気にすることも
なくまた{netabare}雲三兄弟がバラバラになってしまい
三人がそれぞれの視点で描かれる部分もあってなかなか
三人が繋がっていかないところもあってそれが繋がる時に
何が起きるのかな{/netabare}と思うこともあったのでラストまで
かなり入り込んで見ることができ、とても濃かったように
思います。
ただ少し残念だったのが{netabare}オロチが復活を遂げていくあたり
からオロチを倒すまでの間が駆け足すぎたかなと思います。
特にオロチとのラストバトル{/netabare}のところがもう一話取って
いれば割と細かくそして深く描くことができたのではと思えた
ので、そこのところが本当にちょっとだけ「あと一話・・・」
と思いました。
いろいろありましたが、総合的には面白かったと思います。
展開も一転二転するので(と言ってもよくあるとは思いますが)
そこそこ見ごたえがあると思います。
(後半につれてちょっと駆け足なのは否めないけど)
◆個人的点数評価 80.31点
★追記
書いた直後に思い出しましたが、女子向けっぽい感じですが
男の私でも楽しめますし、物語も5~6話あたりで動き出すので
そこくらいまでは見てみるといいと思います。