Lovin さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
観た感じ
■概要{netabare}
原作:P.A.WORKS
監督:安藤真裕
脚本:岡田麿里
キャラクタ原案:岸田メル
キャラクタデザイン:関口可奈味
主題歌:「影踏み」
by nano.RIPE
{/netabare}
■感想
本編TV版は視聴済みでレンタルDVDを視聴。仲居として働く女子高生が自分の将来像を描く話。
主人公は本編と同じだが、頃合は湯乃鷺での生活にすっかり馴染んた辺り。いつも豆じいが記している業務日誌の過去ログを主人公が発見。そこに書かれていた「ある事」に、仲居業を忘れて没頭してしまう。
本作では、主人公やその周辺キャラの露出は抑え気味に描かれている。では一体何が中心に描かれているのか・・・「血は争えない」という印象が、少なからず残るであろう展開である。
それよりも、主人公はあれほど激しく感情的だっただろうか、と考えてしまうシーンがあった。主人公の生い立ちとシンクロする部分はあったと思うが、とは思いつつ、再び本編を観たくなってしまう良いシーンではあった。
また、ライバル旅館の一人娘については、本編では良さを見直す要素があったのに、今回はウザさしか残らない端役に留まっている。あの登場と展開では、物語に絡む上手い使い道が考え難いので仕方ないか。
同級生仲居の家庭事情に注目した話では、子供でも大人でもない微妙な年頃のキャラを描いているが、家族を思い遣ってのあの発言は、このキャラだからこそ、このキャラにしかできない言動で印象煮の残っている。
同級生板前見習いは、序盤からダメ出しを食らい続け、終盤でやっとその理由に気づくという、キャラ的に微妙な描かれ方ではあった。物語の中核への絡みも少な目だと感じた。
ただ、本編が気に入った方には是非お奨めしたい作品だと感じたのは確かだ。このように書いてしまうと面白くなかったと感じていると思われるかも知れないが、それはまったくの誤解で大変楽しめた。本編には描かれなかった時間を、本編より濃い目に取り上げた作品として、期待以上に満足できる作品だった。
■蛇足{netabare}
今回色々検索して、湯乃鷺駅ができたということをはじめて知った。
{/netabare}