pister さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
打ち切り臭い
1期は面白かったのに(期待できたのに)、2期はダメでした。
正確には最終回かな。
最終回で台無しになったアニメはブリュンヒルデが有名だけど、これもそれに劣らぬ酷い出来。
関心を寄せさせる要素は良かったけど、その要素について何も解決してないというか。
「なぁ、お前ってさぁ……………………………………やっぱなんでもない」と言われたのと似たような気分。
まず、皇帝は魔法の研究が「目的」で、戦乱の世界にするのはその「手段」。
コーテン要塞やギィやニーヴァやチャイカシステムや一度死ぬとかは、全部「手段」。
で、物語で描かれたのはその手段が気に入らないってだけで、目的のほうは放って置きっぱなし。
目的も無く生きてたトールが売り言葉に買い言葉で「戦乱上等」と言った件、その後チャイカと冒険をしてどう成長してどんな結論に至ったかはスルー。
さんざん渋ったドラグーンキャバリエ化も、大した決断描写無いし。
せめて最後のシーンでチャイカと同じ戦争孤児を引き取る施設で働いてるシーンとかでもありゃあ良かったのに…。
設定では強い強い言われてたドラグーン(フレドリカ)は一度も設定通りのスペック披露ナシ。
1回くらいドラグーン無双回入れりゃいいのに…結果的にそれをいなす皇帝TUEEになれるんだし。
感情があるってことで最後に皇帝を裏切ったニーヴァ、その後マトモに描写されることもなく倉庫で永眠。
せめて「私がいても戦乱の火種にしかならい」とか言わせて涙で見送られるシーンでも入れれば良いのに…長谷川勝己が脚本やってたらこれだけで2話くらい使ってる。
赤チャイカの使命断念も唐突だし、ビビの半チャイカも別段ストーリー上意味が無かった。
ジレットや兄弟子も、最終的には「なんだったんだ」レベル。
回収できないんだったら提起すんなよ、と思わずに居られない終わり方だったワケだけど、別に打ち切りってことじゃあないんだよね?
なんでこんなんなった…。
因みに最後のシーンで咲いてた花はコブシかハクモクレン、どっちにしろモクレン属(Magnolia)の何か。
(2期EDで早くから登場してたけど、その頃はサイズが分からずロウバイか?と思ってた)
顕花植物では最も古いグループで、クロンキスト体系(ストロビロイド説)では出発点とされてる。
何かしらメッセージ性があるのかも知れないが…もうどうでもいいや。