minisaku さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
面白いのだけど、狙いすぎがちょっと痛々しくも感じる作品。
突如出現した謎の寄生生物ガストレアにによって、人類が居住区を大幅に狭められた
世界を舞台に、対ガストレアのスペシャリストの少年とガストレアに
対抗する力を持つ少女の戦いを描いた物語。
本来、好みとしてはすごく好きなジャンルだと思うのですが、重たいストーリーを
狙い過ぎな感があり、イマイチ好きにはなれませんでした。
設定としては面白いと思うのですよね。外からはガストレアという脅威があり、
内側では人間たちの内輪もめがある。
そして、その両方に関わるのが、『呪われた子供たち』。
この子達は、ガストレアウイルスとその抑制因子を体内に宿すことでガストレアに
対抗する力を持っていますが、ガストレアの影響で生まれた彼女らは
人間たちからは差別を受けています。
その差別をヒドイと思う反面、実際に起きれば共感してしまいそうな設定は
面白いと思うんですよね。
ただ、ガストレアの脅威がそこまであるなら、そもそも内輪揉めなんてしてないん
じゃないかな~ってのが思ったりもするのですよ。
{netabare}それに現段階で一番強いステージ5が主人公の拳一本で倒されるって適当過ぎ...
設定としては面白いけど、作り込み加減としてはイマイチ。穴が目立ちます。 {/netabare}
ですが、イニシエーターの子供たちの設定については面白いと思うんですよね。
まぁ重みを出すために無駄に{netabare}子供を殺させる{/netabare}のはどうなのかと
思ったりもなんですけどw
「シリアスなストーリーで盛り上がるでしょ」って、その為だけにそういう描写が入るのは
見ていて気分のいいものでは無かったです。
ただでさえ、展開早くて駆け足気味なので、日常部分が薄いって思うのに、
その日常部分も、思いシリアス展開の布石にしちゃってるから、
見てて休まる暇が無いんですよね...
おもしろくないとは言いませんが、ちょっと残念に感じた作品です。