たんぽぽの花 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
古さが有るが面白味も多々にある。
この作品扇翔子と舞子の悪霊を退治する話ですが、その色々な要素は姉妹の特殊な事情で大きく変わる。2人には天の書と地の書を与えられていて、本来は1人の継承者が双子として生まれた事から、力が2つに別れた、見の力、滅の力、この2つは本来1人に受け継がれる。ただし、親子間での能力は少なく、孫にその力が大きく出る。そして彼女達は学生で有りながら、国の特別な組織の協力を受け、様々な事件を解決する。この仙台小芥子怨歌もその内の一つであるが、この作品で、翔子が敵に操られ舞子と対決する。
本来、滅の力を持たない翔子であるが、扇家の技には鏡破と言う返し技がある。それは舞子の滅の力を跳ね返す事ができる。事件の内容は見て把握して欲しいですが、時代が今の感じとはまるで違うので、その点はご理解おねがいします。
うんちく~~
こう言う作品によく九字切りが登場します。臨兵闘者皆陣烈在前と九つの文字を手刀と言う右手人差し指と中指を立て左手は剣のさやの位置にそして刀を抜く感じで横一線から、縦、横の順にマス目を作る様に描き対象に当てる
これは、九字の掛け声と共に行い、最後は剣をさやに収める感じにする。
九字の意味は臨む兵、闘う者、皆 陣烈(裂)れて(きて)前に在りと言う意味であるが、実はこれは、早切とも言い、本来は両手で印を組みそれぞれの印にはそれぞれの力を持つ仏や戦神の物を体現するのが本来の九字である
また、九字の最後に前ではなく行とする九字も有るが、これも退魔に使われる事には変わりはない、力を借りる者が少し違うと言う事だけです。
さて、九字の印は覚えると誰でも出来る事だが、なれるまで難しいので、早九字が主流になったが、作品では、印を結ぶ事が多い、それぞれの印はそれぞれ、力があり、印1つでも力を発揮されると言う事です。
実際には、その力が実在なのか、空想なのかは定かではないが、千年以上伝わる物で、まったく否定を出来る物とも言い切れません。
皆さんも興味があれば、印も九字も調べられますので、後は皆さまの考えで追求される方は、調べて下さい。