koaki さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
トンデモ医師・伊良部のハチャメチャ治療 アニメ編
伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの
空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、
今日も悩める患者たちが訪れる。
だが担当医・伊良部一郎には妙な性癖が…。
この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、
はたまた病める者は癒やされる名医か!?
原作:奥田英朗による連作短編集:第131回直木賞受賞作:未読。
奥田氏の他の作品はとても面白く読んだのだが
気になっていた精神科医・伊良部シリーズが
アニメ化されていたとは知らなかった
小説読むのが遅いので、シリーズ物は躊躇するんですが
発見できてよかったです。
内容もさることながら、まず驚くのがサイケな色彩。
見た瞬間に、モノノ怪やCの人だってわかるくらいに
個性的な色彩だったりする。
他にも『ハイブリッド・アニメーション』という
実写映像を織り交ぜたアニメーションで
患者として登場する声優は、顔が実写との合成映像。
モブキャラは、ダンボールみたいなペラペラな状態。
何もかにもが個性的というか、ある意味冒険ですよねぇ
ちょっと目が疲れるかもしれないけど、好きです。
そして、気になっていた主人公:伊良部一郎。
かなりトンデモな医者とは聞いていたけど
これは考えましたねぇ~
見た目を変化させることにしたってのが面白い。
大・中・小の伊良部がシーン毎に変化して登場。
そしてハチャメチャな治療が笑える。
それぞれの患者は、自分がどこかおかしいと思って神経科を訪れる。
しかしそこには患者よりもっとおかしい伊良部がいる!
症例的には、よく耳にするものだったけど、
症状1つとっても色々なんだなぁ~と思ってみたり
精神疾患って、取り扱いが難しいと思うけど
伊良部のおかげで重くならずに済んでいる。
これは観る人を選ぶ作品だと思いますが
私は面白かったです。