jethro さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
デスアクションXラブコメ
全2クールの選ばれし作品なのですが
決して万人受けする作品ではないところが本作の特徴なのかも
多くのレビュアーの方がおっしゃっている通り
物語が「人が死ぬことによって進行」していきます。
この死にっぷりったら・・・敵味方、ゲスト、サブ、レギュラー全く関係なく
「おいおい」って感じで次から次へと・・・・
最初こそ「えっ!?」という驚きもありましたが
あまりの死にっぷりに作者の感性を少々疑うほどでした。
いわゆる歴史革命もの、フランス革命でいうと
ジャンヌダルク側を一応、主人公に据えたドラマ展開になっていますが
「完全なる悪」の存在を否定した重厚な社会派的側面を持っているため
いわゆる「王都」側の主義主張、
特に現場レベルのキャラクターたちの作り込みがしっかりと行われており
驚くほど優れたキャラクター作りがなされています。
取って出しの、薄っぺらいキャラが
誰一人として存在しないという点も常識レベル以上
先ほど人が死ぬことによって物語が展開すると書きましたが
簡単に言うと、あらすじらしきものが、見当たらないんです。
個性あふれるキャラクター一人一人が勝手に
「己の正義や信じるものに従って生きる」
これによって物語が形成される
だから「死んじゃったら」お終いになってしまうのですが
誰かがその意志を受けつぐ・・・すると。そこにドラマが生まれる訳で・・・
そんなセオリーで構成された群像劇に近い物語です。
なんかお堅い話っぽい感じになってしまいましたが
ハードで血なまぐさい流れの反面、なんと驚くことなかれ
本作にはもう一つの側面が存在します。
「ラブコメ」です!!
それもラブコメファンが唸るほどの王道展開
ハーレム系あり、ツンデレ要素あり
およそ「ラブコメ」で考えられる要素は全て投入されているんです!!
この二つの要素の混在・・・正直、戸惑います。
でも・・・1クールも見ると・・・結構、中毒になるかもです。
本作は「アカメが斬る」というタイトルですが
主人公はアカメではありません。
本作の最終回を迎えることによって、彼女の本当の修羅の旅が始まる!!
そんな予感をさせる流れです。
つまりアカメ序章にあたる訳で・・・
これから始まる彼女の物語・・・
結構、興味あるんですが、無理だろうなぁ
兎にも角にも、ラブコメブロックはとても堪能できました。
タツミとマインの関係、果てはエスデスとのラストは
ラブコメ大好き人間にとっては十分すぎるくらいの感動を頂きました。
良い最終回だった!!
ありがとう!!