無毒蠍 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
破天荒で型破りなんだけど素直で心優しい貧乏国家の公女が独善的で孤独な11歳の王様に嫁ぎ二人の関係が深まってく様子を描いたラブコメディ。
物語の主人公のニケが嫁いだ先は3年で世界征服を成し遂げたという世界王リヴィウス一世(リビ)のところなんですが
なんと世界王は11歳の子供だったという出オチ展開でスタートを切ります。
この作品は少女漫画原作だけあって男の僕からしたらちょっと恥ずかしい展開が多かったです。
最初は反目しあう二人ですが意外とお互いを認め合うのは早くて
そこからはもうジェットコースターのようにバカップル化していきます。
普段からずっとそうじゃないぶん、より強力に感じました(笑)
男性の僕からしたらこの二人のやりとりって少々くどく感じる場面もあったんですが
やっぱ女性はこういうのに憧れてたりするのかなぁと思いました。
ラストなんてまんま白馬の王子様的演出だったしね。
リビはさっきまで突き放すようなことを言ってきたかと思いきや
11歳の子供とは思えないほど甘い言葉をささやいてきます。
男性視聴者の場合はここが視聴に耐えれるかどうかの重要な分岐点かもしれません。
リビを気持ち悪い子供だと思ったら厳しいでしょう。
男性が描く女性は女性読者からしたら気持ち悪く感じることもあると思うんです。
それは逆もしかりで女性が描く男性を男性読者が気持ち悪く思うこともあります。
僕は気持ち悪いとまでは思いませんでしたが小さな違和感はありました。
典型的なツンデレなんですよ、男性キャラがあからさまにデレると観てるこっちまで恥ずかしくなります(笑)
男性の人が描く男性キャラって感じはしませんでした、やっぱ女性が描いたんだろうなぁと。
物語的には二人の関係が深まっていく様子を全12話にわたって描写してるのですが
正直これといって盛り上がる事件が発生したりはしません。
この作品の一番の山場は毎回リビ×ニケのイチャラブシーンですw
本当に少女漫画らしいお花畑(褒め言葉)みたいなアニメでした。
事件とよべる出来事は結婚を認めさせたり身内と和解したりこれといってたいしたことはないんですけど
そういった出来事を通じてリビとニケはお互いを深く理解していき通じ合っていくのです。
ニケがいいキャラしてるので一見たいしたことなさそうな出来事でも結構いいお話になってたりするんですよねぇ。
国家なのに政治的やりとりはほとんどなく、
でてきても物語の繋ぎというか骨休め的なあつかいでした。
少女漫画原作ではありますが比較的男性も受け入れやすい内容なんじゃないかなぁと。
サブキャラのニールやバルドもいいキャラしてました。
なんかバルドはエスカフローネで見たことあるような…
リビとニケ…
まぶしいです、まぶしすぎます。
ニヤニヤできるか冷めた目で観るか…それがこの作品の評価の分かれ目といったところでしょうか。
僕は結構楽しめましたけど正直イチャイチャ以外何かしてたっけ?という印象です(笑)
まわりくどい駆け引きなしで二人の関係が縮まっていくのでテンポの良さを感じました。
ラブコメディというジャンルを余計な要素を削ぎ落として初志貫徹した潔い作品だと思います。
【B+78点】