OZ さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
可も不可もないままに
2014春アニメで放送された1期を観ていたので
2期も引き続き観る事にした2014秋アニメ
■可も不可もないままに■
前回は盛り上がってきた半ばで終わってしまい
1クール分の間が空いたせいか
若干 トーンダウン気味で再開した『棺姫のチャイカ AVENGING BATTLE』
相変わらず分かり易いストーリーは
ファンタジーRPGの様でオーソドックス。
物語 登場人物 設定共に奇抜さは無いものの
基盤がしっかりしているのでブレる事なく
安心して観られる構成だ。
安定感が今作品の強みな一方で
バトル物として致命的な弱点が浮かぶ。
窮地に陥った状況下でも
"危機を全く感じさせない"のである。
言い換えれば「どうなるのだろう?」と
先の展開にハラハラしないのだ。
一度ピンチに陥ってからの逆転劇が
度々繰り返される為
八英雄の一人 魔法師クローディアに対し
トール アカリ チャイカの3人掛かりで
共闘する序盤は新鮮味があるのだが
ハルトゲン公国の武芸大会が始まる中盤以降になると
似た様な展開が続きマンネリ感は否めない。
加えてキャラクターのドラマ性が薄く
洗脳されたジレット
チャイカ因子の覚醒したヴィヴィ
ガズ皇帝を突然裏切るニーヴァ等
それぞれのエピソードが
最終的に結び付くまで
至っていないのは惜しい。
決して盛り下がる事は無いが
盛り上がりにも欠けるので
終始フラットな展開は
可も不可もないまま
良くも悪くも"無難"に留まってしまった作品である。
■あとがき■
ラストは綺麗な終り方で
さっぱりした後味だが
振り返ると「チャイカ可愛い」くらいしか
印象に残らなかったな。
1期のレビューでも同じ事を書いたのだけれど
敵役が魅力に乏しく
あっさりと敗れてしまうので
トールの兄貴分であるシンや
黒幕であるガズ皇帝ですら
小物感が漂ってしまうのは残念でした。
クライマックスに向けて
纏めるのに急ピッチ過ぎたかな。
しかし 毎回グロくやられては
何事も無かったかの様に復活する
フレドリカの「やられ芸」は
もはやお約束になってたね(笑)
彼女の活躍がもっと見たかったよ。
変則2クールのおかげで
作画は安定していたが
1期程ワクワク出来なかったね。
満足度 ★★★★☆☆☆☆☆☆ (4)