koaki さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
人魚姫ハッピーエンド版
本作は、出来る限り情報を入れないで観に行ったので
人魚姫ハッピーエンド版の絵本を見てるようで
とっても楽しかったです。
映画って、どういう見方をするかで印象が違ってくる。
難しく分析して批判するんじゃなくて、あるものを
あるがままに受け止めて観た方が楽しめると思う。
大人から見たら不思議なことだったり、変なことでも
子供にとっては、それが興味の対象であったりもする。
それがどんな生き物でも愛情を捧げる対象になったりもする。
5才の宗介は航海に出ていない父親の代わりに
しっかりお母さんを守ってるし
「ポニョは僕が守るからね!」と、愛情を捧げる相手に対して、
立派な騎士っぷりを発揮している。
男はこうじゃなきゃいかん!
(そう言いながらも、{netabare} 海から拾ったポニョをいきなり
水道水を入れたバケツに入れたところ{/netabare}はビビッタ)
そしてそれを邪魔しない大人(おかあさん)も近所の人も
最高にいかしてると思った。
あれはダメ、これもダメ、それは危ない、ママがやってあげる。
こういうお母さんって多いでしょ。
子供は好奇心の塊なんだから、それをダメの一言で奪って
何でもかんでもママがやっていたら、何もできない子になる。
加減を知らない子になる。夢のない子になる。
放置するのではなくて、見守るだけでいいのよ。
イザって時に、手を差し出せばいいのよ。
そういう意味で、お母さんに見て欲しいとも思った。
ポニョがはじめて自分の名前を呼んだ時の宗介の表情。
ポカンとして、驚いて、そして感激して・・・
そういう描写がすごく丁寧で、すっごく気持ちが伝わった。
魔法は夢を与えるものであって欲しい。
それもいい意味で、使われていた。
ラストシーンなんて泣きそうになったもの。
ただ、「あの最後は許せない」って言ってる人も結構いた。
映画の見方を知らないと言われるかもしれないけれど
小難しく分析して、何か意味づけをしなければ
気がすまない人に比べたら、素直に楽しめた私はラッキーだと思います。
初めて未知の生き物に遭遇した時。
それがカブトムシだったり、セミだったり
あの時のドキドキワクワク感を思い出した。
捨て猫や捨て犬を見つけて、助けてあげたいって
思った自分を思い出した。
魔法が使えたらって思った時、あるよね?
その時のジレンマをこの映画が叶えてくれた気さえしました。
ハッピーエンドばんざ~い \(。・▽・。)/
ポニョばんざ~い \(。・▽・。)/