「アナと雪の女王(アニメ映画)」

総合得点
66.9
感想・評価
401
棚に入れた
2278
ランキング
2690
★★★★☆ 3.9 (401)
物語
3.5
作画
4.1
声優
3.8
音楽
4.3
キャラ
3.6

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三崎鳴 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

Let it go

言わずと知れた第86回アカデミー賞受賞作品。ハンス・クリスチャン・アンデルセン童話『雪の女王』を基にした作品。興行収入200億超えの大ヒット作かつ挿入歌『レット・イット・ゴー』が有名な本作だが、それに見合う脚本かどうかと言えば非常に曖昧なラインである。特筆したいのは映像の美麗さか。時間と金が掛かっているのが良く分かる圧倒的なCGでディズニー映画特有の表情の動きとアクションが見れる点では優良。楽曲も映像も申し分ないが、脚本に関しては良くも悪くも毎度のディズニー水準、いわゆる王道ファンタジーをなぞっただけ。テーマ性はあるものの特出しているわけでもなし、完全に万人受けを狙った作品。商業的には成功しているのだからそれでよいのだが、悪く言えば「このレベルの脚本で流行ってしまう」わけだ。確かに『レット・イット・ゴー』だけのアニメかといわれればそうではないが得られるものは何らない。国内で上映されている映画作品で興収200億を越しているものは『千と千尋の神隠し』『ハリーポッターと賢者の石』『タイタニック』の3作と本作のみだが、このラインナップに本作を並べると内容的には引けを取っているのが分かる。『千尋』はアニメーションと芸術の親和性を示し、『ハリーポッター』は世界を代表する王道ファンタジーの一角、『タイタニック』は壮大な人間ドラマを描いたにも関わらず本作が示すところはどこか、といったところだ。本作を賛辞する言葉に脚本を褒め称える言葉は果たしてどれほどあるだろうか。決して本作の人気に疑問を投げかけるわけではない。ディズニー作品が世界的な人気を誇るのは十二分に理解している。ただ本作はディズニー作品としても映画作品としてもアニメ作品としても一流とは言いがたいのではないだろうか。

投稿 : 2014/12/15
閲覧 : 234
サンキュー:

3

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