runa21 さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

やはり自分は卑屈な主人公が好き

あにこれのレビュアーさんに
ずいぶん前に教えていただいたのですが、
やっと見ることができました。

短いし、テンポが良いので
サクッと見ることができるアニメです。
年末年始に何か一気に見たい！！
っと言った方にはおすすめです。



「ぼっち」
であるヒッキーこと「比企谷」君は
かなり卑屈な考えを持っており、
先生に「奉仕部」に入部させられる。

奉仕部には「雪ノ下雪乃」という、
才色兼備でありながら、
やはり「ぼっち」の女の子がいた。


また、奉仕部の最初の依頼人として
「由比ヶ浜結衣」ものちに入部し、

三人で、さまざまな
クラスの問題を解決していくという話。


よくありがちな話なのだけど、
なぜか面白い。

特に舞い込んでくる依頼が、
はたから見たら、
ものすっごくどうでもよい依頼なのである。


ただ、
クラスの中というものは、
絶妙なパワーバランスのもとに成り立っていて、
その中の人間関係もまた、
絶妙なバランスのもとに成り立っているのだ。

だから、そのバランスが
ほんの些細なことがきっかけで
崩れそうになっている。
それは当事者たちにしてみれば
とても大変なことなのである。


奉仕部にいる「ぼっち」たちは
ある意味、このバランスを
身を以て知っているのだ。

また、「ぼっち」ゆえに
人間関係を把握することができる。

ただ、
何でもできてしまう雪乃は
何でもできてしまうがゆえに
壁にぶつかってしまうこともある。

そこで
ヒッキーがあまりにも卑屈な意見を
さらけ出し、
ある種の自己犠牲のもと、
人間関係を修復していく様子が
とにかくよかった。


出てくる人でてくる人、
「こういう奴いたよね」
って思ってしまう。

そんな彼らを
独自の展開で
やり込めていくさまは
見ていて気持ちがよかった。


ってことは自分も十分卑屈なのだろう。


ヒッキーの良さは
おそらくごく一部の人にしか
理解されることはない

でも、
人間関係って
そういうもんじゃないかなと思う。
みんなに好かれるなんて
絶対にありえない。

それでも
ごく一部の人にでも
わかっててもらえるのなら、
それでいいんじゃないかと。


少なくとも自分は
ヒッキーはかなり好きなキャラクターです。