woa さんの感想・評価
1.0
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 1.0
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
元々空は人間のものではない
2004年放送。全25話。
内容はエヴァの劣化コピーである。日常を掛けて少年少女が未知の敵と進化の競争を行うというもの。
しかし肝心の島の日常を描いていないため、彼らが島を守る理由がよくわからないのである。
ただ赤紙が来て唐突に戦場に立たされた兵士の心情にしては戦闘訓練に真摯に励む彼らの姿は葛藤が無さすぎ、淡泊すぎる。
要するに一から十まで戦争ゲームというお遊びでやっているように見えるのである。
このような浅い心理描写、ご都合主義的な百合設定、底の浅いアニメにありがちな青春的対立、ホモセクシャルな戦闘シーン等と受け入れられない要素が多すぎたため断念した。
3話の独白で「人間は自分たちのモノではなくなった空を恐れるようになったが、自分たちは羽を広げる」のだというものがあるが、これほど傲慢な考え方があるだろうか。
空が人間の可能性の比喩だとしても、人間がなしうる可能性は人間だけのものではないだろう。人間の視点でしか物事を見れないからと言って人間中心に自然を好き勝手に改良していいわけではないのである。
そして可能性を追求する行為は当然リスクを伴うので、それを「恐れる」という心情のほうが自分は理解できるのである。