ようす さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
迷える子羊たちよ。そのまま君の道をひた走れ!
ノイタミナ作品です。
序盤は単調な展開が続きますが…。
これはぜひ最終回まで観てください!
最終回を観て私はこの作品の印象が大きく変わりました。
全11話です。
● ストーリー
大学生のキャンパスライフがテーマの作品。
主人公はバラ色のキャンパスライフを夢見てサークルを選ぶ。
しかし、現実は甘いものではなく。
「もし別のサークルを選んでいれば…。」と後悔し、
時間が巻き戻る形で毎回終わりを迎える。
ほぼ1話完結に近いので、観やすいです。
主人公がだいたい1話に1つのサークル活動に参加します。
今まで1つの部活しかやってこなかった自分としては、
いろんなサークル活動に触れられるのも新鮮でした。
ただ、似た展開が多いので飽きてきます^^;
同じことの繰り返しではないのですが…。
最終話に向けて人物や相関図がどんどんはっきりしてきて、
真理に近づく感じは楽しめるのですけどね。
どうしても飽きからは逃れられません。
しかし!
途中で飽きたからと言って、断念せずに最後まで観ることを
私は強くおすすめします。
というのも、このパラレルワールドでサークルにいそしむ主人公の姿は、
この作品のおもしろさのほんのわずかな要素でしかなかったのです。
そうだ、どんなに無駄な時間だと思い嘆きながら日々を
過ごしていたとしても、それは不毛な日々ではないのだ。
隣の芝生は青く見えると言うが、実は誰しも豊饒な日々を
過ごしているのだ。自分では気づきにくいが。
ほんとに不毛な人生というのは…。
それをがーんと教えてもらい、衝撃でしたね。
私は最終回で一気にこの作品が好きになりました。
● 作画
普通のアニメ作品とは一味違っています。
まるで漫画のようにペラペラな人物。
実写を取り入れた背景。
それがこの作品の少し特殊なファンタジーな世界観を引き立たせています。
また、キャラクター原案がイラストレーターの中村佑介さんということで、
彼の画風が色濃く反映されています。観てすぐにわかりました。
ということで、中村さんの絵が好き!という方はそれだけでも観る価値が
あると思います。
● 音楽
OPもEDもこの作品の世界観によく合っていました。
【OP「迷子犬と雨のビート/ASIAN KUNG-FU GENERATION」】
どこか芸術を感じさせるこの作品と、アジカンのタッグはよかったです。
ナイス選曲♪
最終話の演出も憎かったなー。
● まとめ
単調なパラレルワールド作品かと思っていたけど、
ラストの展開に向けて少しずつ明らかになる真実、
本当に伝えたいことをラストにどーんと持ってくる盛り上げ方、
など、ストーリーの構成が素晴らしかったです。
「私」役の浅沼晋太郎さん、お疲れ様でした。
あのセリフの量をあの速度で話し、よく噛まないなあと感心していました。笑