hikonoir さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
なんの予備知識なし
外国のアニメサイトを観ていて、とある作品のコメントにこの作品名が出てきた。最初はスルー。後日、また違う作品のコメント欄にこの作品が出ていた。『メイド?』なんか狙ってんなぁ…。一応、頭の隅に入れておいた。
それから何日経ったか覚えてないが、ひょんなきっかけで観た。もともと少女マンガが好きなので、最初の画面に少女漫画誌(『ララ』だったかな)連載と見えたとたん安心した。「ツンデレ」という言葉もついひと月ほどまえに知った素人ですが、なんの事はない普通の少女マンガ。恋を知らない自分に戸惑う様、素直な気持ちを恥ずかしくてどうしても言えない様、頭で解ってる事とは裏腹に感情が大きくはらんでいく…。
主人公の「ツン」には、他のアニメで観られるような、個人の身体的要因、特殊な家庭環境、また思春期独特の反抗期、嫉妬などはみられない。(父親不在は、特に重要視されてないと思う)何かといえば、それは正義。日夜、学校と女子のために孤軍奮闘するのが、彼女の「ツン」。彼女が目的に向かってマイシンする姿が清々しく非常に好感がもてる。
そんな彼女が、唯一太刀打ちできない男…。このひとに最初はムキになってしまうのだが…。ああ、いい展開!ていうわけで、繰り返し観ています。最高。
追伸。26話学校祭2人でゲームするところ。ラーメン食べてトランプのスピードをやり、卓球にカットが進む手前に妙なカットが差し挿まれている。3人の人が座って並んでいるイラスト。これはイギリスのジェントル・ジャイアントという超絶技巧のジャズロックバンドの72年発表の「スリーフレンズ」というレコードのジャケットだ。やりやがったな!このアニメの制作スタッフにはロックマニアが潜んでいる。ジェントル…は、マニアックで一部の熱狂的なファンはいるもののヒット曲もないし地味な存在だ。だが、その圧倒的なひねくれ具合と技巧は他の追随を許さない。1度観た時には気づかなかったが、こんなところでニヤリとする奴って日本に何人いるだろう?
…あの、自分と同じように、ジェントル・ジャイアントのジャケットと解った人、お願いです!お付き合いしてしてください…じゃなかった、連絡ほしいです。あなたこそ真の友達かもしれない。