スパイ隊長(休止中) さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
stay nightとは一転して深くて暗い話・・・。。
「傑作」
※自分のレビューを見るときはプロフィールを参考にしてください。
Fate/Zero(以後「ゼロ」と表記)はFate/stay night(以後「ステイナイト」と表記)の10年前の話。
ゼロでは、ステイナイトの主人公・衛宮 士郎の養父・衛宮 切嗣が主人公。
あらすじは、ステイナイトとほとんど変わらない、というと語弊があるが、出てくるキャラが違うということ(当たり前か(笑))。
ここで、ステイナイト(一部「ス」と表記)とゼロ(一部「ゼ」と表記)を簡潔に比較します!!
{netabare}
※サーヴァント(階級)(マスター)という表記でいきます。
○セイバー(剣士)(衛宮 士郎[ス]/衛宮 切嗣[ゼ])
どちらも同じくイングランド王アーサー王。自分の信念を貫く、中々な意固地。生前への後悔からやり直したいがために聖杯を求める。好戦的でなおかつ負けず嫌い。相手に見えないように剣を消して戦うことができる。
[ステイナイト]
堅苦しくない(むしろ可愛い(笑))格好。
士郎と少々衝突がありながらも認め合う仲になり、笑顔や恥じらいなどもよく見られた。
[ゼロ]
戦闘時以外はスーツを着用。
切嗣の戦い方には最後まで反発していた模様。切嗣がセイバーを道具のように扱っている感は否めない。
○アーチャー(弓兵)(遠坂 凛[ス]/遠坂 時臣[ゼ])
遠坂 時臣は遠坂 凛の父親。
[ステイナイト]
名前は・・・禁則事項です☆
弓兵でありながら双剣での戦闘を好む。キザで嫌味ったらしいが、優しい一面も見せる。時々用いる弓は絶大な威力を持つ。(このアーチャーに関してはFate/stay night[Unlimited Blade Works]で詳しく。)
[ゼロ]
人類最古の王ギルガメッシュ。
この世のものはすべて自分のものという性格で、この聖杯戦争には聖杯は自分のものでありそれを奪う者をただ抹殺するためだけに参戦する。多くの英雄の武器の原典となるものを所有しており、それを自由自在に雨のように放出したりできる。※ステイナイトでも登場するがここでは触れません。
○バーサーカー(狂戦士)(イリヤスフィール・フォン・アインツベルン[ス]/間桐 雁夜[ゼ])
狂戦士とだけあってほとんど正気を失っている。
[ステイナイト]
ギリシア神話の英雄・ヘラクレス。
巨体の体とは裏腹に俊敏な動く。それでいて11回蘇生する。
[ゼロ]
アーサー王に仕えた裏切りの騎士サー・ランスロット。
武器と認識したものを自分勝手に操作・使用できる。
○ランサー(槍兵)(?[ス]/ケイネス・エルメロイ・アーチボルト[ゼ])
[ステイナイト]
マスターはすぐに言峰 綺礼によって殺され綺礼がマスターになる。
おもに偵察を任務とし、しっかりとした戦闘はほとんどしていない。武器は赤い槍で、因果を逆転する必殺の槍である。つまり先に結果(傷・死)があって、それに攻撃が伴うということ。(こいつもFate/stay night[Unlimited Blade Works]で詳しく。)
[ゼロ]
ケルト神話に出てくるディルムッド・オディナ。
長短の2本の槍を使用する。聖杯に興味はなく、生前の不義を後悔し、せめてこの現世ではマスターに忠義を尽くすことだけを望んでいる。騎士として立派な立ち振る舞いで、この聖杯戦争が始まってすぐセイバーと一度交戦してから、再びセイバーと正々堂々戦うことを望んでいる。
○ライダー(騎兵)(間桐 慎二[ス]/ウェイバー・ベルベット[ゼ])
[ステイナイト]
長髪の女で目隠しを常に着けている。武器は鎖。
[ゼロ]
イスカンダル(アレクサンドロス大王という名前の方が有名かな?)。
とても大柄な男で、ガサツな所もあるが温厚な性格。王としての誇りを持っていて、しばしばセイバーに対して憐みのような感情を抱いている。大量の臣下をサーヴァントとして召喚する結界が最大の武器(攻撃?)。ウェイバーに王たる者の生き方を見せようとする。
○キャスター(魔術師)(?[ス]/雨生 龍之介[ゼ])
[ステイナイト]
ギリシャ神話に出てくる裏切りの魔女メディア。
葛木 宗一郎はのちのマスター(といっても正規のマスターではない)。
平然と魔術を使いこなし、現代の魔術師を見下している。
[ゼロ]
英仏百年戦争のフランス軍の元帥ジル・ド・レェ。
セイバーを、生前ともに戦ったジャンヌ・ダルクと思いこみ、執拗に付きまとう。マスターの龍之介の独特な思想に敬服している。(個人的にはこいつらのおかげで少しゼロを明るくしてくれている気がする。)
○アサシン(暗殺者)(キャスター[ス]/言峰綺礼[ゼ])
[ステイナイト]
サーヴァントのキャスターによって呼び出された。名は佐々木小次郎。
ただ実際は無名の剣士がそう名乗っただけである。同時に3つの斬撃を放つことができ、剣技はセイバーも認めるほどである。ただ、剣士なのでそこまで暗殺者っぽくない。
[ゼロ]
もともと個体数は1であるが、性格で何体にも分裂している。そのため、1体一体の能力は低い。こっちの方がアサシンっぽいかな。
{/netabare}
比較したいのは士郎と切嗣の考え方。
○士郎の考え方
自分の命より他人の命を優先する。誰一人死んではならないと思い、殺そうとする奴を許せない。どんなに無力でも最後まであきらめない。他人の幸せを強く望む。
○切嗣の考え方
多くの人を助けるために少数派(悪)を抹殺する。例え自分にとって大切な人を失おうと、多くの人を助けることに重点を置く。そのためには手段を選ばない。とはいえ、関係無い人は巻き込まないように配慮はする。
どっちがいいか?
どっちかに決めること自体が間違っているかもしれないが、どちらも自分流の「正義の味方」であろうとした。
ただ、ステイナイトでは度々
「誰かを助けるとは誰かを助けないことだ」
という言葉からもわかるように、「正義」という概念がもはや疑わしい(笑)
キレイ事は良いけど、そういうことを貫くなら自分の命を大切にして、生き延びないと意味がないと思う。
ステイナイトは恋愛が中心かなぁ(笑)
ゼロはどっちかというと、哲学中心。
ゼロの方が深く、そして人間のあざとさが垣間見られたと思う。
ゼロでは特に「ギルガメッシュVSイスカンダル」が泣けた。
両者ともにカッコいい。ギルガメッシュはゼロの方が良い人に感じられる。
おすすめは
oath sign/LiSA(OP1)。かっこいい~につきる曲。
MEMORIA/藍井エイル(ED1)も何か切なくて良曲。