ココ吉 さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
誠くんの辞世の句は「我が生涯に一片の悔い無し!」で、OK?
原作アダルトゲーム未プレイ◆全12話◆
榊野学園に通う主人公,伊藤 誠と
彼を取り巻くヒロイン達の末路を
描いた物語。
視聴のきっかけは何かと色々な意味で話題に
あがる作品だったので前々から興味があった
ので試しに視聴してみようかと。
◆感想◆
この作品と言えば…
{netabare}
『壮絶なバッドエンド』
『主人公がクズすぎる』
『ヤンデレの代表格』など
様々なキャッチフレーズがつく作品。
全話の視聴を終えて…
うん、このキャッチフレーズに
嘘偽りが無い事をここに宣言しますww
第1話の誠くんはラブコメ作品によくいそうな
ウブな少年そのものでした。
でも,恋人がいるのに違う相手と肉体関係を結び
更には辺り構わずの外道へと変貌を遂げる始末。
『誠くんの変貌の始まりは何処からか?』
思えば世界が誠くんにキスした所からでしょうね。
そして恋人の言葉様の事を「めんどくさい」との陰口を
世界に嘆く所で頭角を現しました。
そこからはクズ一直線と言ったところです。
中盤から後半にかけては鬱展開に加えて観る人に
よっては胸糞展開になるので視聴には注意が必要かと。
そしてラスト10分はグロテスクそのものです。
(レンタル版は修正あり)
11話ED後の最終話予告で微かに救急車の
サイレン音を入れるなど,壮絶なラストが
待ち構えているであろうと視聴者に予感させる
演出は秀逸でした。
アダルトゲーム原作なのでツッコミ所は
少なからずありましたが一番笑ったのが
学園祭伝統の『休憩室』についてでしょうか。
↑ちょww これって,つまりは暗黙の了解で
学校側が不純異性交遊を容認している…のか!?
「生徒会や教師陣は一体全体何やってるんだ!?」
なんてツッコミが脳裏をよぎりましたが,きっと…
少子化社会を鑑みて,これに終止符を打つべく
学園自ら提唱している事なんですよねわかりますw
きっとそうに違いない(*´ω`*) ←自己完結ww
◆総評◆
2007年制作の低予算アニメという事もあり
作画は所々雑で決して良いとは言えません。
でもストーリー面は他作品には無い刺激が
あって楽しめたので僕はキライじゃないです。
現在,アニメキャラでよく用いられている
ヤンデレ風の表情(瞳の虹彩が消える描写)の
始まりが言葉様からだったとは知りませんでした。
決して声を大にしてオススメできる作品では
ありませんが「たまには一風変わった作品でも」と
お考えの方は試しに視聴してみてもいいかも…
とは言えないww
まぁ,異彩を放っている作品なのは間違いないです。
※最終話を観終わった後は、ほっこり癒される
作品を清涼剤がわりに視聴される事を推奨します。
◆好きなキャラ◆
やっぱり一途な言葉様が1番好きです。
次点で刹那かな。
実は世界も結構好きだったりもします。
(客観的にみれば悪女かもしれないけど
同情できる部分は多々あるので)
あの言葉様をイジメていた乙女率いる
意地悪な4人組は好きじゃないです。
でもイジメられて耐える言葉様に萌える僕…ww
結果的に総勢8人(内5人は彼に好意を寄せていた)の
女の子を誠くんは喰い散らかしましたね( ノД`)…
彼のどっち付かずの煮え切らない態度と面倒臭く
なったらポイ,の人間性に怒りを覚えた方は多いはず。
でも鬼畜外道な彼のキャラクター性があったからこそ
ヒロイン達の魅力をここまで引き出す事ができたと
言っても過言ではないでしょう。
「云わば必要悪とはこういう事なのかも?」と
少し考えさせられました。
ちなみに余談ですが原作ゲームを幾つか
コンプした知人に話を聞いてみた所、
ゲームでの誠くんは結構良いヤツみたいですよ。
(もちろん,選択肢次第だそうですけどww)
バッドエンドのルートも複数存在するみたいで
どれも壮絶を極める描写だとか。
◆OP曲 イノセント・ブルー
歌:DeviceHigh
とっても爽やかな曲と歌詞で明らかに
中盤以降の本編内容に合ってないです。
ついつい…爽やかなこのOP曲に
騙されそうになってしまいますw
ED曲はその時々のシーンに合った楽曲が
何曲も用意されているからこれでOPの件は
相殺…とはならないですよねww
◆最後に一言◆
誠くん
キミにはまだ、おにゃのコ遊びを
するのは時期尚早だったみたいだねw
リアルでもギャルゲーでも言える事だけど
おにゃのコのフラグ管理って超重要よ?
それと事に及ぶ時も相手に対して
感謝と尊敬の念を持って抱いてあげること。
決して軽んじてはダメ。
これが理解できない只の節操無しのモテ男には
良い結末なんて待ち受けてないんだぜボーイ♪
{/netabare}