猿の尻尾 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
三者の生き様、そして「仁義」
荒廃した地上を捨て、電脳世界『ディーヴァ』で生活をしている人類の元へ、謎のハッキングが仕掛けられる
地上から行われているその行為を突き止める為、地上へと送られた捜査官「アンジェラ」と地上でのサポートを任せられた地上調査員エージェントの「ディンゴ」の2人、そして……。
と言ったふうなあらすじから始まるのが今作、『楽園追放』です。
結論から言うのならば、物凄く面白かったです。
{netabare}データの人間と生身の人間、そして自我を持つAIの三者の内面を丁寧に描き、それぞれの在り方を魅せる。
こういった哲学的な要素は大好物なので、見終わってしばらくはしゃいでしまいました。{/netabare}
そして特筆すべきなのはやはり3DCGによる大迫力の戦闘と、日本では未だ類を見ない人物の表現でしょう。
確かにまだ改善するべき点はあるにしても、ここまで豊かな表情と人物の動きを3DCGで表現できるというのは非常にワクワクします。
これから日本の3DCGが進化をするとして、間違いなくその転換点になりえる表現でした。
これは何をどうしても映画館の大スクリーンで見るべきでしょう。
ストーリー展開もド王道で安心して見れました。
キャラも三者全員が魅力的で、特に「仁義」というキーワードが出てきてからはついついニヤけてしまいました。
これからの3DCGの発展が非常に楽しみになる映画です。
興味のある方は是非、ご視聴を!!