無毒蠍 さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
今回はギャグ路線爆発ということで期待してましたが笑いのツボは人それぞれというのを実感しました。個人的にはこれまでのシリーズのギャグのほうが面白かったです。
内容は今までの作品の中で一番シンプルでおバカかもしれません。
みさえが秘密裏に家計を切り詰め用意したご馳走のヤキニク。
今晩のヤキニクのために一日頑張ろうと張り切った矢先に謎の訪問者、そして手指名手配…懸けられた懸賞金…
愛する春日部を追いやられる家族たち…信じる前に疑え…迫る刺客…友の裏切り…
敵の本拠地は熱海…目指せ熱海…そう、すべてはヤキニクのため!
野原家のヤキニクからはじまりヤキニクで終わるまでの一日のとある事件を描いた作品です。
今までの作品に比べるとギャグ特化となっておりある種の潔さを感じますが
内容がシンプルで詰まってないぶん笑いどころが合わなければ評価も下がるかなぁ。
所々面白いシーンもあるんですけど全体の割合で考えると元を取れた気がしません。
もうちょい笑いたかったというのが本音です。
でも最初は一緒に逃亡していた野原一家が敵の執拗な追跡によって散り散りになり、
それぞれで熱海を目指すことになるという流れは個人的には好きですね。
道中助太刀してくれるホモ男さんもいいキャラしてましたし、
全員敵だと思ったら助けてくれる人もいたというのが何気に嬉しかったりしました。
結構頼りになったよねホモ男さん(笑)
春日部防衛隊のメンバーにも一度は裏切られたりしたけど、
結局はしんのすけを信じて一緒に逃げてくれたり友情も感じました。
率先してしんちゃんを売ったマサオくんの腹黒さが怖かったw
全体的につまらなくはないんだけど物語もギャグも今までのシリーズのほうが面白く感じたので
あえてこの作品を選択するメリットが見出せませんでした。
何も考えないジェットコースターのような笑いを求めてる方にはオススメかもしれません。
それも笑いのツボが合えばという前提になりますが
何も考えないで楽しめる娯楽作品としてはしっかり形を成してたと思います。
本来のクレヨンしんちゃんに一番近い作品かもしれません。
【B74点】