スパイ隊長(休止中) さんの感想・評価
3.5
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
見る順番を間違えたか・・・?
CLANNADの後に見たからなのか、期待を高く持ちすぎたからなのか、正直、あまりこの作品の世界観に入り込むことができなかった。原作は未プレイなので何とも言えないが、原作の方が面白いのではないかと。もっと昔に見ていれば違った考え、感想が持てたかもしれない・・・。
おすすめは言うまでもなく、
鳥の詩/Lia(OP)でしょう。
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上記は編集前のレビュー。
下記は再視聴後のレビュー。
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「・・・」
※自分のレビューを見るときはプロフィールを参考にしてください。
下記はあらすじですがダラダラなので読まなくて結構です♪
{netabare}
昔、一見人間と変わらない女性で大きな翼を持つ「翼人」というものがいて、彼女(ら)は「神の使い」と崇められられているものの社(やしろ)に閉じ込められていた。
1000年ほど前に、神奈備命(かんなびのみこと)は「翼人」はみんな(代々祖先)自由に外に出ることもできず一人寂しく生きてきたからそういう「宿命」だと思い、自分もそう生きるんだと半分諦めていた。
彼女の警備役である柳也(りゅうや)と女官の裏葉(うらは)は彼女に(無礼にも?)普通に接する。
そうこうしているうちに3人は親しくなっていく。
ある日、神奈備命の力に恐れる人々は抹殺しようと画策する。
3人は知ってか知らずか、実行前にその社を脱出し追手から逃れ逃れ、神奈備命の母親に会わせ、そして安全な場所で平和に過ごそうと頑張る。
母親には会えたが、母親はすぐに死に、そして追手に囲まれてしまう。
神奈備命は2人を守るために力を使う。
最終的には彼女は呪いをかけられ無数の矢に穿(うが)たれてしまう。
その呪いは「悲しい夢を見続けてやがて死ぬ、またその翼人と仲良くなった人も死ぬ」ものであった。
そしてそれは翼人の子孫にも受け継がれていく。
残された2人はその翼人の苦しみを解放させようと子孫に託す。
(現代)
国崎 往人(主人公)はその羽根の生えた少女を救うために旅をしていた。
ある日、不思議な少女、神尾 観鈴(ヒロイン)に出会う・・・。
{/netabare}
再視聴してもやっぱり難しいなあ・・・。
初めて見た時よりは理解できているつもりだけど、う〜ん微妙。
●輪廻
コンセプトというほどのものではないけど、まあ一応中心テーマかな。
(「輪廻」というよりは「一族の(またその子孫の)逃れられない運命」と言うべきかな?)
輪廻は生と死を繰り返す。
生という「苦」、死という「苦」を永遠に味わい続けるというもの。
永遠に逃れられない「苦しい」ものとも言えるね。
「輪廻転生」という概念は相当昔からあるけど、実際はどうなんだろう?
死んだらまた違う生をもらってその繰り返し。
嬉しいような苦しいような・・・。
前世の記憶があるなら、違う人生歩んだり前世の後悔を失くしたりできると思うけど、記憶はないから違う苦しみとかを味わうと思うと何か嫌な気分になる・・・。
まあ、ここではちょっと話がずれているけど。
一族の宿命っていう話で言うと、(これまた話がずれるけど、)遺伝って結構関係あるよね。
容姿とか体つきとか同じ病気で死にやすいとか。
ある意味「逃れられない」よね。
まあ、それもおいといて、要は「翼人」の逃れられない宿命を解き放とうとするんだよね。
●空を飛ぶ
度々出てくるこのフレーズ。
もう「?」と思わずにはいられない^^;
何となくだけど、「自由に生きる」とかそんな意味に思えた。
「自由」というと少々語弊がありそうだが、「後悔がない状態」とか「苦しみがない状態」とかそんな感じのニュアンスかな?
まあ、果てしなくどこまでも飛んでいく、っていうのはさぞ気持ちの良いものなんだろうなぁ〜。
でも、そんな鳥も「羽根休め」は必要。
だからこそ、この作品では「自分の(生きる)居場所」というのも表現しているんだと思う。
そういう意味も含んでいると思うと良いかもしれない。
●カラス
一般に「カラス」というと何か不吉なイメージがする。
でもここではそういうのを意味しているとは思わない。
カラスは頭も良いし目も良い。
この作品でちょくちょくカラスの目をぎらつかせたり強調したりしていたのでそういうのを表現していたのだと思う。
だから、ここでのカラスは物語の進行の「監視役」「先導役」といったところだろう。
●タイムリープ
これは憶測だけど、往人はタイムリープっぽいことをしたのではないか?
この作品で描かれているように、往人=カラス、というか往人の記憶(もしくは遺志・魂)をカラスが持っていて、そのカラスと往人が同じ時間・空間に存在する。
つまり、往人は観鈴と仲良くなりすぎたから呪いで死ぬ。
カラスは往人の遺志を継いで観鈴を苦しみから解放しようとする。
ただ、カラスに何ができるんだ、とは思うけどね・・・。
結局、往人もカラスもその呪いを解くことはできなかった。
そして、最終回での少年少女。タイトルにも描かれている少年少女。
この少年は往人の遺志を継いでいるんじゃないのだろうか?
「今ならその先に待つものがわかる」と言っているし、この少年が翼人の悲しい運命を終わらせた、ということなのだろう。
ふぅ・・・。
やっぱりこの作品は好きになれなかった・・・。
ゲームをしていないから、あまり偉そうなことは言えないんだけど自分はあまり馴染めなかった。
そもそもジャンルが嫌いならそれで良いんだけど、自分の好みのジャンルだし、何か悔しい・・・。
もう少し現実において共感できるコンセプトであったらなぁと感じた。
もちろん家族についてはいくらか描かれていたけど、「CLANNAD」に比べたらやはり・・・ね。
まあ良いや。
それはおいといて、「鳥の詩」はやはりさすがです♪
これは何回聞いても切なくなりますね・・・。
一応酷評のつもりなので、多少感傷的になりましたかね^^;