スパイ隊長(休止中) さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
2期(After story)が良すぎて、影が薄くなるが・・・
自分が初めて見たkey作品だった。1期は特にkey作品の独特な雰囲気はそれほど無く、普通の恋愛アニメとして見ることができた。なかなか泣けるところもあり、笑えるところもあり、音楽も良かった。自分がアニメにハマっていくきっかけとなった作品。ただ、key(+京アニ)の作品なので、作画の好き・嫌いがあると思われる。
メグメル 〜cuckool mix 2007〜/eufonius(OP)はアニメの雰囲気と合ってておすすめ。
だんご大家族/茶太(ED)は(2期にも挿入歌で使用されていて、良場面で流れるので)じ~んと来る曲。
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上記は編集前のレビュー。
下記は再視聴後のレビュー。
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「佳作」
※自分のレビューを見るときはプロフィールを参考にしてください。
※あらすじは割愛。
再視聴するとなかなか違う見方もできて、違う楽しみ方ができた。
1話の最初の白黒の演出から「あ、これは名作だな」と思わせてくれる。
やっぱ、「坂道」を使うのはとてもうまいと思う。「人生」を表すのにぴったりだし。
前半で周りの女の子たちの悩みから解決して、外堀を埋める。
そして、古河 渚(ヒロイン)の攻略(?)
うん、良い構成だと思う。
ところどころに、春原というネタ要因を活用して飽きさせない工夫をする。
これもGood!
初めて見た時は気がつかなかったが、結構頻繁に挿入歌で「時を刻む歌」が使われていて驚きました^^;
●家族
紛れもなく、この作品の主題は「家族」。
十人十色というだけあって、個人個人の家族はそれぞれ異なっている。
そして、人間は不思議と他人の家族や物などを羨ましがる者も多い。
(一般に言うところの「隣の芝生は青い」。)
そして、自分の家族や境遇を「幸せ」とは感じにくい。
(前のどっかのレビューでも書いたが、)「あたりまえ」ということの「すばらしさ」を気づくことができたらどれだけ良いことか。
あまり良い例えではないが、ある大切な人がいなくなって初めて感じる「幸せ」というのはその人と一緒にいるときはあまり幸せに感じない。
もちろん、「今自分は幸せです」って言える人もいるとは思う。
だが、実際自分はまだ「幸せ」というものを実感してはいない。
まだ「あたりまえの幸せ」としてしか認識できていない。
いつか、その「幸せ」に気付けるのかなぁ?
「子の夢は、親の夢なんだよー!お前が叶えればいいんだ!俺たちは、お前が夢を叶えるのを夢みてんだよ!俺たちは夢を諦めたんじゃねえ、自分たちの夢を、お前の夢にしたんだ。親とはそういうもんなんだよ!家族ってのはそういうもんなんだよ!だからあの日からずっと、パン焼きながらずっと、俺たちはそれを待ち焦がれて生きてきたんだよ!」
これは最終回での渚に対して言った父親の古河 秋生のセリフ。
もう涙せずにはいられませんでした・・・。
自分の親もそう思っていたのかな、親不孝なことばかりしてきたな、と子供の時を振り返ると色々なモノが溢れ出てきてしまいました。
「夢」って子供っぽい、大人が夢なんか見るな、とたまにそんなことを耳にする。
自分は別にかまわないと思う。
そりゃ、ありえない・漠然とした夢なんか掲げても意味はないが、生きる糧・希望になるのなら全然構わないと思う。
そうか、親の夢は子供の夢か・・・。いつかそれを親に見せられたら良いね・・・。
●もう一つの世界
もう一つ、というより、別の、という方が良いだろうか。
女の子がただ一人の世界。
これは正直、理解しかねている。
・特に大したこともしないで一人でいる岡崎 朋也(主人公)or渚の心境
・特に大したこともしないで一人でいた人生を歩み続けた結果(未来)
・神の視点
・別の誰かの夢の世界
(ネタばれサイトとか見ていないので正解は知らないが、)いくらでも想像できる。
正直自分としては、1、2個目が良いかなぁと。
女の子=支えてくれる他者
ガラクタの人形=自分(朋也or渚)
何もない世界=虚しさ・寂しさと秘めたる可能性
無数の光の玉=過去の記憶(後悔)と希望
という風に身勝手に考えてみました(笑)
これ以上はこれに触れません・・・。
●人生
人生は一瞬一瞬のうちにいくつかの選択肢を選ぶ、という行為の繰り返しである。(これもいつかの自分のレビューでも言ってたような?)
ちょくちょこの作品で占いが出てきたが、出た占い結果が当たったら逆に困るよね。
何もせずにその結果を待つというのも一つの選択肢ではあるけれど、その(特に悪い)占い結果を聞いて、そうならないように努力しようとする。
でも、それって普段やっていることと変わらない。
占いを聞いて抗うのも、特に深く考えずに生活するのも、結局は自分に良いことがあるようにしている点では同じことである。
だから、占いとかが「人生の転機」とか言うけれども、それは錯覚だと思う。
結局は普段の営みと変わらない。
自分個人の考えでは、どんな選択をしようと最終的にはおんなじ様な結末に収まるのではないかと考えている。
(あのパラレルワールドのような話ではないけれど、)無数の可能性が存在し、結局は一つの現実に収束する、そう信じている。
だから、頑張っても後悔とかは必ずすると思うし、嫌なこともたくさんあると思う。
人生なんて、苦しみの先にしか楽しみはない。
そうやって、開き直るのも良いと思う。
人生は先の見えない道だけれども、その不安に一人では立ち向かえなくとも、誰かがいる、ただそれだけでどれだけ自分が強くなれることか。
だから、16話で朋也が生きる希望を見つけた時はうるっとした。
またダラダラな駄文になってしまった・・・。
しかし、最後に余談を。
正直、なんで「佳作」にとどめているかというと、それは好み。
渚より杏や智代の方が自分は好きだから、ただそれだけ。
だから、番外編の杏編と智代編はありがたいね^^
さあて、After story も再視聴するか~。
また、長文駄文になりそうな予感・・・。