スパイ隊長(休止中) さんの感想・評価
4.5
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
面白いっ!だけど何か物足りない・・・。
アニメオリジナルのなかでは、本当に良くできていると思う。ストーリーもなかなか深く、「生きる」ことの大切さが良く表現された作品だったと思う(深読みのしすぎかもしれないが・・・)。どんなに辛くても「生きる」ことに意味がある、ということが身に沁みて感じた。OP、ED、挿入歌すべて良曲だった。ただ、ひとつ残念だったのは強引に1クールにまとめたことだ。まわりのキャラの扱いが雑だったように感じた。
おすすめは
Alchemy/ Girls Dead Monster (marina)(挿入歌)。
一番の宝物/ユイ(LiSA)(挿入歌)は泣ける良曲。
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上記は編集前のレビュー。
下記は再視聴後のレビュー。
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「傑作」
※自分のレビューを見るときはプロフィールを参考にしてください。
※あらすじは割愛。
うん、やっぱり深い作品ですね^^
笑えるところもあり、泣けるところもあり。
素晴らしいですね♪
●輪廻転生
もし、生まれ変われるのなら何になりたいですか?
鳥のように大空を羽ばたくのも良いですね。
もう一度人間として生きて、前世の後悔を解消するのも面白そうですね。
実際、「輪廻転生」という用語はあまり明るい言葉ではないですよね。
簡潔に言うと「生まれて死ぬまでの苦しみを永遠に味わうこと」なんですよね・・・。
だから、煩悩を捨てて解脱しようと考えるんでしょうね。
おっと、ここでは関係ない話でした^^;
●「神」と戦う
テーマはやはりこれです。
「神」っているのでしょうか?
一体「神」って何なんでしょうか?
この世界構造(秩序)を生み出したものでしょうか?
魂を持っているのでしょうか?
どこにいるのでしょうか?
生きていてそれらを知ることは無いと思います。
知ることができないからこそ「神」なんだと思います。
そもそも、我々人間をはじめ、生きとし生けるものは何のために生きているのでしょうか?
上でも言ったように、苦しみに出会うために生まれているようなもんです。
でも、きっと何か意味があって生き物は生を宿すんだと思います。
ここでは「神」=「不条理(を生み出すもの)」と考えるのがベストでしょうかね。
「苦しみ」が充満しているこの世界で、我々が生きているということは、ある意味、試練に立ち向かっているということです。
したくもないのに試練をやらされて、「何か理不尽だなぁ」と感じてしまう。
それは人間には「意識」があるからです。
もちろん生物には多少の「意識」はあると思いますが、人間は本能に逆らって考えることもできるので、人間ほど複雑ではないはずです。
色々なことを考えてしまう人間だからこそ「苦しみ」、つまり「理不尽さ」をより感じ取ってしまうんです。
他の生物は「生」か「死」の二択しかありません。
そう思うと、彼らも相当な理不尽な世界に生きていると分かります。
人間は「考える力」でその二択以外の可能性を見出すことができます。
つまり、その「不条理」に勝つこともできるということです。
しかし、大抵はその「不条理」に負かされてしまいます。
憂鬱にもなるでしょう。
その苦しみ・悲しみをどうやって乗り越えるかが大事ですね。
と言っても、言葉で言うのは簡単ですが、中々立ち直れないもんなんですよね・・・。
じゃあ、その「理不尽」な人生をどうやって納得すれば良いのでしょう?
悟りでも開けば良いのでしょうか?
立ち直るために、「不条理」に立ち向かうためには何が必要なのか。
これは、自分がいくつかのレビューで言っていたことです。
答えは「自分の存在理由」、すなわち「生きる意味」を見出だすことです。
話を戻すと、その「不条理」と戦うということですが、「生きる意味」を見つけられれば「勝ち」ということでしょう。
決して「神になる」ことや「神を倒す」ことは勝利ではないです。(というか不可能です。)
「生きる意味」は簡単に見出せます。
誰かと一緒にいたい、あることを成し遂げたい、などなど。
ただ、そういう状況でない人もいることでしょう。
病弱だったり、友達作りが下手だったり。
もちろん、この世界に対しての多少の「抵抗」は必要です。
この作品のように武装する必要はないですが^^;
そして「抵抗」には「勇気」が必要です。
いや、どんな行動にも「勇気」が必要です。
この世の「理不尽さ」から逃れるというのも、一つの「勇気ある」行動ではあります。
ただ、やはり少しも「抵抗」しないで逃げるのはダメです。
もしかしたら、何かが助けに来てくれるかもしれません。
それは「神」かもしれないし「人」かもしれない。
人間は「不条理」な世の中で生きていかなければならない。
そんな「不条理」と戦って何を得たいのか?
「神」に自分の人生を認めさせる、いや「自分自身」に認めさせるのが目的なんだと思います。
結局、人間は「自分の存在」を皆に、自分自身にも認めさせたいんです。
だからこそ、臆病にもなり、慎重にもなる。
自分勝手にもなる。
「生きる」ということがとても大変なことだというのが良く分かります。
「この世界は不完全だ。だから、美しい。」(byロイ・マスタング)
ご存じ「鋼の錬金術師」のセリフですね^^
この世界は完全なモノがなくて、完璧な人もいない。
「不条理」な世の中だからこそ、今の自分たちがある、ということですね。
結局、前向きに生きるしかないかもしれませんね。
この作品の真相(?)である、音無はNPCから「人」に戻ったとか、死んだ世界でずっと待っている、とかそんなのに自分は興味はありません。
やっぱ、アニメは感じるものですからね^^
いや〜、やはりAngel Beats!の音楽はえげつないですね・・・^^;
全部が素晴らしいです、はい。
最後に一言。
あと2,3話欲しかったな〜。