ぽぽたん さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
哀愁作品
兄と妹の禁断の恋を、全体の和やかな雰囲気に上手に哀愁を
描いている。
優順不断な主人公の兄であるが、恋人の「みゆき」妹の「みゆき」に
挟まれつつも上手にやりすごし微妙な関係を保つ。
もどかしさも絶妙だ。
それでいて登場人物は、なぜかみんな普通の人だったりする。
禁断の恋であってもエロさを感じない。
残念ながらアニメの「みゆき」は原作を超えることはできないが
実は、ラストの哀愁感がたまらない。
個人的には美人ながらも不幸な「鹿島みゆき」
にエールを送ることにする。
このような女性の結末は、現実の世界では
当たり前に多く存在するのだから。
ここで最近のアニメを語りたい。
最近のアニメは、なぜ本作のような絶妙なバランスの
表現が出来ないのか!?
モノローグに頼りすぎであったり、特殊能力や演出方法に
こだわりすぎて、肝心な何かを見失っているような気がする。
非常に残念だ。
最後に、本作のEDは神曲の「想い出がいっぱい」
誰もが知っている。これがアニソンだったとは思えず
何十年経とうと、後世につながる音楽なんだと実感する。