あずきゃっと さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「たとえ奇跡が起こせなくても、ただひと時の憩いのために。」
劇中の紗羽の台詞です。
全13話の1クール作品ですがキャラクターそれぞれに焦点が割り当てられていて、
1クールアニメとしては理想的な形になっているのでは無いかと感じました。
最終話でここまでスッキリする作品も珍しいのではないでしょうか。
ただ、お気に入りの作品に対してはよくある事ですが、
物足りなさというよりは、最終話を見終わった後、
もう少し見ていたい、という気持ちからの喪失感を強く感じました。
作画も終始安定しておりましたし、例えば、弁当箱のフタの裏にご飯がついているとかそういう細かい描写に気づける作品になっています。
背景に定評のあるP.A.WORKSさんですから、当然のように背景がきれいです。
キャラクターも可愛らしく、とくに和奏、来夏、紗羽
1番を選べない作品も個人的には珍しい。
「青春」がひとつのテーマになっているように
学園作品ならではの我武者らなキャラクター達と
周りの人たちが引きつけられていく過程に涙腺を刺激されます。
「合唱」は「青春」の一つの代名詞になり得ます。
最終話、飛行場で大智は紗羽になんと言ったのでしょうね。
おすすめの作品です。
P.S.
最終話の紗羽の「ほら、来夏そっくり」に対しての
来夏の「なんだと?」がお気に入りです。