「クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険(アニメ映画)」

総合得点
74.6
感想・評価
262
棚に入れた
1631
ランキング
891
★★★★☆ 3.9 (262)
物語
4.0
作画
3.8
声優
3.9
音楽
3.7
キャラ
4.1

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ネタバレ

無毒蠍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ハラハラ、ドキドキ、ワクワク!笑いあり涙ありアクションありのクレしん映画の冠に恥じぬ作品でした。

子供たちに大人気の遊園地「ヘンダーランド」に幼稚園の遠足で遊びに来た
しんのすけが「ヘンダーランド」の真の姿を知ってしまったことにより、
悪者に狙われ、苦しみ、怯え、家族を守るために立ち上がり戦う物語です。

今回も前作「雲黒斎の野望」に続き戦うヒロインが登場します。
悪の親玉オカマ魔女・マカオとジョマにとらえられていたからくり人形の女の子トッペマ・マペット。
彼女をひょんなことからしんのすけが助け出してしまいそこから騒動に巻き込まれていくのですが
前作の吹雪丸も戦ってたけど今回のトッペマもよく戦います。
飛んで跳ねてバリアはってプロペラみたいなのまわしたり魔法のトランプ使ったり大忙しで戦います。
しんちゃんのお助けキャラとして十分な魅力を発揮してくれたんではないでしょうかね。

オカマ魔女・マカオとジョマやその配下に対抗する手段として魔法のトランプというものがあります。
トッペマが隠し持っていたのですが彼女が言うには人形の自分じゃトランプの真の力は引き出せないらしく
ハートのある人間こそトランプを使うに相応しいとかなんとか…
そんなこんなでしんちゃんがトランプを所持することになるのですが
このトランプというのが思ったことがそのまま具現化するという素晴らしいアイテムなのです。
雲黒斎の野望の三回お助け機能の上位互換みたいなやつですかね。
トランプの枚数が50枚くらいあるので使い手によっては敵を一瞬で屠れそうな印象でした(笑)

知りたくもない真実を知ってしまったしんちゃんは敵に狙われ毎日をおびえて過ごすことになるのですが
ここらへんはしんちゃんといえどもやはり五歳児なんだなと感じさせられました。
敵の刺客が地元→幼稚園→自宅と徐々に距離を縮めていく感じは怖いものがあります。
敵が友達と仲良くなりひろしやみさえとまで仲良くなる様は作品としてはコメディ色なんだけど
しんのすけの心情を考えるとかなり怖いというか不気味です。
そういえばこの作品はいつものようなドタバタしたスタートではなく、
静かで嵐の前の静けさを象徴してるかのような始まりだったのが印象的でした。
キャラクターはギャグなのにそいつらが醸し出す雰囲気は薄気味悪かったように思えます。

ギャグと言えばしんのすけはトランプを使い
度々アクション仮面、カンタムロボ、ぶりぶりざえもんの三人を呼ぶのですがこのシーンは笑いましたw
やっぱぶりぶりざえもんってすごいなぁ…大人になっても面白いというか
大人になった今だからこそあのクズっぷりがたまらなく愛おしい。
しんのすけもふくめた四人の息もぴったりだし掛け合いが観てて楽しかったです。

それと個人的に印象に残ったのは風間くんなんですよね。
他の皆よりも大人ぶろうとしてそれを抑えられずにヘンダーランドで興奮してしまう風間くんに萌えてしまった。
こんな可愛いキャラクターだったんだなぁとしみじみですよ僕は…

トッペマの助けを「怖いから嫌だ!」と断ったしんのすけが
捕まったひろし&みさえを助けるためにトッペマを待つ時間すら惜しみ
単身助けに行こうとするのはグッときます。
家族愛はクレヨンしんちゃんの永遠のテーマだと個人的に思ってます。

野原一家VSオカマ魔女・マカオとジョマのシーンはダンスバトルやババ抜きといった
笑いのエッセンスも散りばめられていてクレヨンしんちゃんの本質を見失ってなかったのも好印象。
たしかに感動できるクレしん映画は面白いですが笑いがあってこその感動なのでそこは忘れてほしくないですね。

クレしん映画の面白さの基準作品になりえる良作でした!

【A80点】

投稿 : 2014/12/07
閲覧 : 422
サンキュー:

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