ようす さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
大人になるっていうことは―― 走り出すっていうことは――
花咲くいろは・劇場版。
こちらを観る前にテレビシリーズを視聴してくださいね♪
私はテレビシリーズ大好きでした。
テレビシリーズを観ているとき、右も左もわからない、手探りな毎日に
戸惑っていた時期でした。
だからこそ、常に全力で前に進む緒花ちゃんたちにはものすごく元気を
もらって、この作品が大好きになったのです。
(おかげで満足のいく結果が残せてほっとしているところ^^)
今は何事も好調な時期なので、花いろに対する感じ方が変わっちゃうかも…
とちょっと心配に思ってたんですが。
いやいや、精神状態なんて関係なかったですね。
やっぱり花いろは花いろ!劇場版も大好きでした。号泣でした。笑
● ストーリー
テレビシリーズのラストより少し時間はさかのぼって、時はぼんぼり祭りの数日前のこと。
ひょんなことから、緒花は昔の業務日記を見つける。
そこに書かれていたのは、皐月(緒花の母親)がまだ喜翆荘にいた頃のこと。
キャッチコピーは「私、もっと輝きたいんです……!」
今回は、大きく2つのことがテーマだったように感じます。
≪皐月の過去≫
自分は何がしたいのか、もっと輝きたい、素敵な人との出会い…。
思春期の悩みにぶち当たる皐月の姿に緒花が出会う。
そこから垣間見えるのは、「大人になるということ」。
人は誰でも赤ちゃんからスタートして、いつか大人になる。
どんな大人だって昔は子どもだったんだ。
いろんなことに悩んで、いろんな壁にぶち当たって、自分の感情を
押し殺して…。
親や先生など身近な大人のそういう話って、たとえどんなに
くだらないことでもすごく心に響いた覚えがある。
テレビシリーズでは緒花たちががむしゃらに突っ走ってくれたけど、
今回は皐月さんがひたむきに前に進む姿で元気をくれました。
≪家族≫
緒花、なこち、スイさん…。それぞれに家族があって、それには
いろんな形があって。
どんな形であっても、家族ってかけがえがなくて、まぶしくて、愛おしいもの。
本当は1番近くにいるはずなのに。
近すぎるから言えないことがたくさんあって。
近すぎるから言えないことに苦しんで。
近すぎるから想いが止められなくて。
私は、なこちの「帰ってきてよ!」に号泣でした。
やっぱり親って、親なんだな。どんなにけんかしても、すれ違っても、
思いやっても、自分にとって心の支えで、唯一甘えることが許されていて…。
そんな偉大さに対して、この世のすべての親御さんに頭が上がらないです。
”緒花”…最高だね。この名前の由来を思い出すだけで今でも号泣なんですけど(笑)
● 走り出す
私の中では、花いろ=走る!というイメージがあるんですが、
今回もいい走りっぷりでした。
誰かのため、自分のため、先にある未来のため…。
とにかくみんな走りすぎ!そんなの見せられたら、私も走りたくなる
じゃないか!うおおおおおおおお!(興奮)
● 音楽
【 主題歌「影踏み」/nano.RIPE 】
テレビシリーズを観終わってから、劇場版を観る前に聴いていました。
その時は特に何も感じなかったんだけど、今では大好きです。
やっぱりnano.RIPEの曲は花いろの雰囲気とよく合う!
● まとめ
語られなかった部分もあるけれど、全部を語らないところがまたよかったです。
皐月の過去については、明らかになっていないところがあるぐらいが皐月らしくてちょうどいい。
これで何もかも語ってたら、花いろらしさが薄れてしまいそう。
たったの1時間だけど、すっかり花いろの世界に入り込んでいて、
観終わった後、現実に引き戻されるのになんだかすごく抵抗を感じました。
それぐらい、ぐいーっと作品に引き込まれた1時間でした♪