Baal さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
いい感じに進んでいくギャグアニメでした
水薙竜によるファンタジー漫画を原作とした作品で
全12話、原作未読。
ごくごく普通の高校生として平凡な日常を過ごしていた
主人公多華宮仄はごみ捨てを行く際にその中にあったクマの
人形に書かれていた「晴れ時々校舎が降るでしょう」と
いう言葉を目にした途端にそれが現実と化す。そして魔女
たちの戦いの渦に巻き込まれていくのだった・・・
まず、終始問題なくギャグの多い作品だったと思います。
最初はちょっとした色付けくらいかなと思っていたのですが
特にKMM団のメンバーたちはどう見てもギャグ要因でしょと
いうふうに感じ、もうこれはただの色付け程度ではない
くらいだなと思いました。
さて、いざファンタジーの方ですが、特殊な力系ではなく
真の魔女といった感じの世界観でいわゆる魔女が出てくる
童話のような世界を組み込み飲み込んでいたように思います。
なので言ってみれば何が魔女で何がそうでないかの境界の
ようなものがはっきりとしない感じに思いました。
そこらへんにいる一般人たちは何がどう違って、魔女では
ない存在なのかというような描写はなく本当に童話に派手な
バトルを足し算したように感じました。
また魔女が大きくというかメインな感じでしたので男の
魔法使いは少なくその上、権限もないとかで、そのあたりは
よく組み込んでみたなと思いました。
魔法による戦闘シーンはイマイチでした。魔法の種類が
極端に少なくいろんな敵が似たようなことをしているばかりで
張り合いがないとか。付け加えるとお前ら魔女のくせに
魔法全然使っとらんじゃないかと思えるキャラも多くいた
ように思います。ただ言い換えると上で述べた童話に足し算
したかのようだったというのには魔法の種類が少ない分
そこの部分だけで押していて上手く当てはまっているかなと
思います。
展開的なものは何度も出てくるのですが、これもやっぱり
童話的な要素が色濃く出ていたように思います。
魔法を解くために{netabare}キスをする{/netabare}とか
{netabare}魔法を融合させるためにリンゴを使う{/netabare}とか
ってもうあれじゃねなんて思いました。
全体的に原作や作者が何をモチーフやコンセプトにして
作ったのかは一切知らないのですが、童話に現代の王道的な
展開や設定を加えて、ミキサーでかき混ぜたあとに
さらに派手な演出までをトッピングしたかのように思いました。
なので小難しい演出やぶっ飛んだようなことが少なく
感じ、楽に楽しくつまりああだこうだとひねることなく、
そして笑いながら見れたと思います。
あとはEDは例のギャグ要因が歌っているのですが
若干中毒性あり?みたいな感じでした。
◆個人的点数評価 75.985点