紫煙の心 by斑鳩 さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.0
作画 : 1.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
厳しいな
エロゲー原作らしい陳腐なストーリーとしょぼい作画がとても残念な作品。
6話まで見ての感想はヒロインとSEXすることが最終目標で、SEX描写と絵師の
グラフィックだけがゲームの主軸のエロゲーシナリオならありなのかもしれな
いが、深夜系アニメのシナリオとしてはとても及第点を出せるものではない。
とにかく5話までは起承転結せずだらだらととしたシナリオで尺を潰して
しまいようやく6話で少し動いたかな、しかし話の内容が70年代あたりの
昼メロのようななんの捻りもないベタな展開で苦笑いも出ません。
ストーリーの主題であるタイムループは作り込めばそれなりに面白く
なりそうなんだが所詮、元ネタが18禁ゲームのシナリオとしかいい様がない
出来。
作画は制作費と言う大人の事情なのかな、やはり70、80年代のセルアニメの
様な構図とコマ割りで中抜きをしているような動きで違和感がある。
また絵の解像度を低くしたような背景も人物もアングルを引いていくと
線がぼやけて見えるのはなぜだろう?
アクション物ではないから、そんなにゆるゆる動かせる必要は無いのだけれど
あまりにも雑でゆるい作画がちょっと残念かな。
それにキャラデザが古臭く感じるのは私だけかな。
病気で休業していた後藤邑子さんが久々にレギュラー復帰作なので応援したい
のと、6話のゆいの台詞でこれからいくらかは物語が動きそうな感じがあるので
6話以降が面白くなることを期待します
1月2日 追記
結論から先に言うと後半8話目から物語の核心に入っていくので
多少面白くなったかな、面白くなったと言っても1.5倍速で流し見だったが
惜しむのは1クールと短い尺なのに前半をだらだらとしたシナリオで尺を
潰してしまったことで後半、物語が動いても詰め込む隙が無いのであらすじを
駆け足で駆け抜けてしまった事がもったいないと思う。
本作のストーリーの進行は、複数の攻略対象がいて対象者ごとに最初からシナリオを
繰り返す原作のゲームだったら、各キャラクターを掘り下げも出来るだろうし
設定の説明も容易だろうが、短期間で一気に放映してしまう深夜系アニメとしては
本作の物語の構成はあまり良かったとは言えない
後半のストーリーはエロゲーシナリオの割りに意外と骨格がしっかりしていたので
後半のシナリオに肉付けをして全12話を構成したほうが良かったかもしれない。
個人的には前半のだららしたシナリオで切りかけていので、期待していなかった
後半のシナリオが意外と面白かったのはちょっとした誤算かな。