いっき さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
リア充による河合荘住人による少女マンガのようなアニメ
全12話、主人公の宇佐和成が一人暮らしを望み河合荘に住み始めたら、素敵な先輩がいたり、M属性や実害を生む面倒くさい人たちがいたりその人を制する大家(雇われ)さんがいたりする住人とのリア充系ラブコメを見るアニメ。
まず作画ですが、とても綺麗で動くところは動くし表情やキャラの掛け合いの描写は行動描写が伴っていますので作画はすごく満足です。6話の作画は特に好きでした。
どのキャラも個性的なリア充キャラでその描写はリアル世界のあるあるな女性作家が描いていると用意に想像付く展開の見せ方でした。
こういうガッツリ女性スパイスの効いたリアル派の描写は最初の個性なキャラたちの紹介を交えた絡みは面白いのですが、話数が進むにつれて女子トーク的なギャグの見せ方が全話を通してあるので、それがハマれば全話面白くなるのですがギャグの奇抜さは薄くなり平坦なギャグ描写がクドくつまらなくなってしまいました。
2話のDJ描写やデフォルメキャラは好きな要素でした。要所要所、文字で説明する演出は好きでした。一時停止して全文読むと面白かったです。
それに輪をかけて、問題解決描写がリアル描写なので私が嫌いな誇りの固まりで人を陥れることをなんとも思わないクズ人間達、自分のことしか考えない言動や行動で仮面を被りながら弱い人間や利用しやすい人間を見つけて''利用''する描写が主なのですごくイラっとしました。そういう人間は逆の立場になったらとか考えられないorなった時に逆恨み&自分を正当化する本当クズ人間です。
このアニメで救われたのが河合荘の内の絡みや城崎さんという存在、それに先輩を守る河合荘の面々がほんわか出来たことです。
久しぶりに小林沙苗さんの声を聞けたのも幸せでした。男勝りな女性キャラ役の声が好きです。あのような声優さんはあまりいませんのでまた主役でも聞きたいものです。小林沙苗さんの本気でナジった声はすごい破壊力あります。城崎さんなら一瞬でイカされてしまうでしょう。
{netabare}
宇佐和成は正義感は強いのですが事を起こして後で後悔するタイプですがそれは自分的に好きです。がやはりリア充濃度が強い。
河合律、寡黙な読書少女。自分を着せない行動、そのために一人だがそれは自分が好きでしていることなので良いが若干優柔不断で悪い人に流されやすいのでそれは危なっかしい。こういう自分流で'自由'に行動しているのは好きです。
錦野真弓、ポジティブなイケイケお姉さんだが自爆するタイプ。後悔しないと分からないタイプでもあるので周りの人間に心配をかけている。そのことを糧としないクソの役にも立たない女のプライドがあるので'超絶面倒な人'は私も同感です。こういう人は周りにどれだけ迷惑をかけているかをしらなければならないが、その元気な姿は河合荘になくてはならないものでもあると思います。あと5年もすれば静かに行動できることでしょう。それ以降同じなら矯正が必要です。河合荘という存在があって一番よかった人物です。なかったらどこまでも悪いほうに落下してしまうことでしょう。
渡辺彩花、悪女、それにつきます。プライドの塊で人を弄ぶことが生きがいのような人。真弓さんとの絡みは好きですが、どうも人を弄ぶことは嫌いです。そういう人の人格が崩れるのは面白かったです。この人も河合荘があって良かったと思う存在です、矯正という意味で。
河合佳子さん城崎さん、この二人がいるからこそ河合荘が賑やかな暖かい居場所になることが出来る存在です。こういう人の方が自分のことも人間のこともよく知っていて損得など考えず、うまく立ち回ってくれる'出来ている人間'だと思います。私もこのような人を尊敬するし自分もこういう人間になれればと常に思います。
この河合荘の住人に共通して言える事は、本当良い人と出会って欲しいということです。それまではこの個性的で頼もしい河合荘の存在が保って欲しいものです。
やはりこういうリアル系なアニメは最初のキャラの奇抜さはいいのですが、リアル世界やどうしてもクズ人間さんが登場するのでアニメ視聴でも現実を思い出す描写はあまり好きではありません。
アニメなのだからリア充的リアル描写が苦手ですこしでも忘れたい自分的都合もあるのもこのアニメの物語的にはマイナスでした。でも佳子さん城崎さんの存在が一番このアニメでよかったことです。彩花さんと真弓さんの絡みも見ていてほんわかも出来ましたので見てよかった作品です。
{/netabare}