生来必殺 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
絶対防衛リヴァイアス
本作が「十五少年漂流記」をモチーフにしているのは有名な話だが
そういうしっかりとしたベースラインがあるということは
{netabare}人間同士の衝突、対立、葛藤の{/netabare}人間ドラマを上手く描く上で不可欠、肝要な条件であり
まさにそのベースラインがしっかりしてることこそが本作の強みであり、魅力であると断言したい。
ガンダムシリーズの中で機動戦士ガンダム、所謂ファーストが特別視されている
理由も同じく「十五少年漂流記」をモチーフにしてるからだとも考えられるが、
更に本作にとってより重要な構成要素であるのは、悪名高き「蝿の王」
という作品をもモチーフにしている点である。
{netabare}(人は既存の社会から解放され原始状態におかれた時、剥き出しの野蛮性を覚醒させ
非人道的、非社会的な行動原理に従い活動するといったような状況を描いた作品){/netabare}
主人公を含む少年少女たちは、自分たちが属していた社会から、
ある種の孤立状態に置かれ、サバイバル生活を余儀なくされる。
次々にやって来る困難な局面に彼等はどのように対処するのか?
そこに見応えがある物語。
サンライズ作品なので当然の如く戦闘シーンもあるのだが
戦闘シーンよりもそこに至るまでのプロセス、少年少女たちによる緊迫感ある
セットアップ作業の方が印象的だったり、と不思議な魅力を持つ作品である。