「ソードアートオンラインⅡ(TVアニメ動画)」

総合得点
88.2
感想・評価
3910
棚に入れた
22398
ランキング
124
★★★★☆ 4.0 (3910)
物語
3.9
作画
4.1
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
4.0

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おぬごん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

エピソードごとにかなりの差があった

SAO2期は3つのエピソードで構成されていたが、
その3つで面白さにかなり差があったように思うのでそれぞれ分けてまとめる

【ファントム・バレット】
1~14話と1クール以上を使った長編
文字通り命がけのオンラインゲームだったアインクラッド編から、死ぬこともログアウトすることもできるようになり緊張感のなくなったフェアリィ・ダンス編で失速したSAO1期
というわけで2期の最初のファントム・バレットでは「条件付きで命がけのオンラインゲーム」という、1期の2エピソードの折衷のような話となっていた
それ自体は良かったと思うし、それまでのファンタジーRPG的な雰囲気から、FPSらしいハードな世界観にしたのも新鮮で良かった
ただ、1期までのキャラがほとんど絡まず、主人公・キリトと新ヒロイン・シノンの内面描写にあまりに時間を割きすぎてしまい、テンポが悪くなってしまっていた
彼らのトラウマは題材としてはありふれたものではあるが、如何せん視聴者(読者)側がまず経験することもないようなものであるし、また二人とも特殊な状況下でそのトラウマを経験したため、想像するのも難しい
そんなトラウマへの葛藤を延々と語られるのは、さすがに厳しかった
ラスボス「デスガン」も、正体不明で不気味であることに意味があるため、キャラ自体の魅力はなかった

【キャリバー】
15~17話の短編
フェアリィ・ダンス編の舞台だったALOで、仲良しのみんなでレアアイテムを取りに行くお話
ファントム・バレット編で出番の無かったキャラに前編のヒロインを交えてのお祭り的な話
ただでさえ緊張感がないのに、AIであるユイの存在がチートすぎて拍車をかけていた
あと巨大な人型の敵との戦いは本来は盛り上がりところだが、相手がデカすぎて脚を集中攻撃していく絵になってしまうのは非常に地味だった
あと、皆口裕子が復帰しててビックリした
じゃあドラゴンボール改のビーデルくらいやってくれても良かったじゃん!

【マザーズ・ロザリオ】
18~24話
ヒロイン・アスナが主人公となり、キリトを超える最強の剣士「絶剣」との交流で成長していく話
ファントム・バレット編のトラウマの克服というテーマのウケが悪かったのか、今度は親との対立、将来への不安、自己の成長、そして友との別れと、分かりやすく王道なテーマをこれでもかと詰め込んできていて、話自体の完成度も非常に高かった
特に主人公・キリトを絶妙な塩梅でお助けキャラとして機能させていたのが上手かった
また途中のアスナと母親との対立は、恐らく見る側の(精神)年齢で感じ方が大きく変わるようにできていて白眉だった
メイン読者の中高生は母に反発するアスナに感情移入し、大学生くらいからは母親の言い分が正論でアスナがまだまだ子どもであることに気付き、そしてもっと大人になると、両方の立場が分かってくるという…
リアルとバーチャルを絡めた話の進め方も実にこの作品らしく、とても良かった
OP、EDはともに感動的な話になることを予感させるような物となっていて素晴らしかった

投稿 : 2014/12/21
閲覧 : 188
サンキュー:

12

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