紫煙の心 by斑鳩 さんの感想・評価
3.0
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
もう少しがんばりましょう
作品の題材の着想は面白いと思うし、世界観もとても良いと思うが
ストーリー展開やシナリオ構成、演出などが中途半端でグダグダな
イマイチ面白くない作品に仕上がっているのが残念。
着想も世界観も良いしキャラデザや悪くない、作画や動画に違和感は無い
声優陣も多数のヒロイン級やベテラン勢か揃っていて演技に不自然さは
感じない、キャラも立っていて特に各ヒロインは人物設定で他のラノベ作品と
かぶる部分があるが皆、個性的な魅力がある。
面白くなる要素はたくさんあるのだが・・・
なぜイマイチなのか考察すると
この作品の初期設定では、確かISのシステムコアの数が400位に限られていて
しかも軍事転用は国際条約で禁止になっていたと思うのだが、未登録コアの
機体がごろごろ出てきたり、しかもテロリストまでが複数の機体を確保して
いるは「篠ノ乃 束」への伏線だと前作同様、今作最終回でも示唆していたが
微妙に設定無視では?
さらに同じ最終回で軍用ISが存在しかなりの数があるのは明らかな初期設定
無視では?
また全世界で数百機しかない割には、ただの学生が専用機を持ちその比率が、
異状に高いのは、話の進行上仕方が無いとは思うが突っ込みたくなる(笑)
前作でも感じていたが物語の創作アイデアが出ないからかな、ストーリーの
組み立てが設定無視などのご都合展開になりすぎて歪になっている。
特に無理やり一夏のラッキースケベなどの工ロ展開へ強引に持っていくために
脈絡も無くシナリオにおかしなエピソードが組み込まれたり、不自然な状況や
動作になるのですごく違和感が出てしまっている。
wikipediaのジャンル項目にSF、学園小説、ラブコメとあるがストーリーの
比率がハーレムストーリーのラブコメ展開に偏りすぎて話が進まない上に
ヒロインが多すぎてさらに進まなくなっている。
これは、原作者の弓弦イズルがエロゲーメーカーのシナリオライター出身なの
でSF部分のロボットやバトルシーンなどのストーリー創作は門外漢なのかな?
この作品の基幹部分で一番面白く成りそうな部分が蔑ろにされているのは非常に残念。
ぶちゃっけキャラクターも多すぎる、前作でいきなりメインヒロイン5人が
ギャルゲー的なシナリオで登場してサブヒロイン的な一夏の姉で教官の
織斑千冬と副担任の山田真耶の2人で計7人、そして今作でヒロイン2人追加し
敵役の中にも最終的にヒロインに化けそうな織斑マドカ
いくらハーレムストーリーだからってヒロインキャラ多くないか?
既存の登場人物だけではストーリー創作のアイデアが出なくて安易に
新キャラを登場させてお茶を濁してきた結果かな、よく週刊誌連載の漫画家が
良くやる手法。
ヒロインの登場のしかたも、1期を含めここまでキャラの掘り下げがあまり無いのも安易なストーリーで正直微妙だ。
最後に今作は、水着回や温泉回などのくだらないサービス回が1話目と
最終回で入ったのも残念
あると円盤の売り上げが良いらしいので大人の事情で仕方がないと思うが
作品の内容が薄くなるので正直止めてほしい。
円盤の発売元などはかなりしつこく注文をしてくるらしいが(笑)
また3期がありそうな終わり方をしたので次回作が面白い作品に成る事を
期待します。