おおまみうだ さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
何となく見る分には楽しめるはず
多くの人がそう言っているように説明不足な感は否めない。
世界観の90パーセントがファンタジー要素なので、馴染みのない単語の連発に追いついていくのが精一杯。
戦艦級の船には「ユニット」なるエンジン(?)が搭載されているのだが、このユニットが「だれのもの」なのか一切説明がないので、決戦時、ユニット確保に命をかけるキャラクターたちの行動に終始首をかしげるばかりだった。
主人公のひとり、ラヴィ。彼女の役目はヴァンシップのナビ。字面で見るとラヴィとナビは間違えないが、これを耳で聞くとラヴィがナビなのか、ナビがラヴィなのか。
また、主人公の名前はクラウス。そして物語に出てくる戦艦級の船の名前がクラウ・ソラス。間違えようがないのでまず間違えないが、似てる名前をいろいろなところに混ぜないで欲しい。
さらに、本作品の敵であるギルドという名前。商会ですか。他の追随を許さない超技術を保有する存在らしいが、なぜギルド(商会)なんて呼ばれているのか、なぜギルドだけが超技術を保有しているのか、そのあたりの説明が一切ないので、まるで宇宙戦争を見ているような気分になる。
あらすじを読んでいないと世界観についていけない。そしてあらすじを超えた部分で物語が展開し始めると、あとを追いかけるので精一杯。もっと作中で世界設定について触れて欲しかった。
とはいえ、ルシオラがディーオのためにひとり戦いに身を投じ最期に口にした言葉に涙が止まらなかった。何となく見る分には面白いけど、見れば見るほど「もっと上手く作れなかったのかな」という気持ちが芽生える作品でした。