どらむろ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態：観終わった
旧ビックリマンより格段に面白い！今でも大好きなアニメ
ビックリマンの続編。前作より未来で、前作キャラの子孫が活躍するのだが、前作知らなくても単独で面白いです。
前作より遥かに面白い！
主要メンバーが個性的な三人組＋ヒロインで親しみ易く、ストーリーも「セントジュエルを探せ～♪」と分かり易い。
全72話とこちらも大長編ですが、今観ても十分以上に楽しめます。
{netabare}『物語』
「次代」という新種族が台頭、「次界」という世界が大洪水で滅ぶ危機にあり、これを防ぐ為に三人組＋喋れない美少女が「セントジュエル」という宝石を探す旅に出る…。
前作に比べ、主要キャラが少人数かつ非常に個性的で彼らの掛け合いだけでも観ていて楽しい。
途中で悪魔のディオコッキーが裏切るも葛藤して再び仲間になる等、長い旅を通じての絆の強さが描かれていて好感が持てるストーリー。
前作より少数精鋭な分、一人一人の個性や持ち味を活かして満遍なく活躍してくれて盛り上がる。
序盤はコメディータッチ、真面目に使命感に燃えているのはエリート天使のベリーオズだけ、呑気なピアマルコと盗っ人悪魔のディオコッキーは各々のマイペースでベリーオズと衝突したり、でも成り行きで力を合わせてミッション達成したり。
12個のセントジュエルはそれぞれ12の世界にあり、12人のカーネルダースから課題出されたり、陰謀に巻き込まれたり。
基本プロットが「セントジュエルを探せ」で分かり易い一方で世界変わる度に展開にバリエーションがあって飽きさせなかった。
ここら辺のストーリー展開は今振り返ってもかなり面白かったです。
敵勢力である異聖神メディアをボスとする創聖巡使たちとセントジュエルの争奪戦で中々熱いバトル展開あるも、割とコミカルな争奪戦だったりと楽しい感じ。
敵側のチームワークや友情も良い感じで、双方の視点からセントジュエル争奪戦を楽しめた。
悪魔のヘッド・ブラックゼウスが復活して主人公チームと異聖神メディア陣営の三つ巴になっていくも、異聖神メディア陣営の人間模様が緻密だった為か、結構すんなりと各陣営の視点が分かった。
記憶を消されて学園編になったりしつつ、ピアマルコとサイキュロスの友情、しかし悪魔の宿命で対決する哀しい展開…！
後半から終盤にかけても各キャラ活躍し、しっかり盛り上がっていた。
…結構複雑なストーリーの割には、前作よりも分かり易い気が。
（視聴時の私の理解力が2年分成長してたからかも？）
シリアスとコミカルのバランスの良さ、基本プロットの一貫性、各キャラ陣営ごとに考え方がよく伝わってくる等々が、良かったのだろうか。
旧はもう一度観るのは辛いが、本作はもう一度観ても大いに楽しめました。
『作画』
前作よりは向上している気がする。
コロコロコミックっぽい画風だが十分良作画だろう。
戦闘シーンも分かり易く熱い。
『声優』
ピアマルコの藤田淑子さん、ベリーオズの塩沢兼人さん、ディオコッキーの千葉繁さんいずれも抜群のハマリ役。
声を聴いただけで三人組のイメージが湧いてくる。
前作の主要キャラの声がイマイチ思い出せないのとは対照的。
また、若きブラックゼウスの若本規夫さんも。「力はパワーだ！」は本作のブラックゼウスが元ネタです。
他もやはり超豪華。
『音楽』
OP「セント・ジュエルを探せ！」が実に素晴らしい名主題歌！
無印ドラゴンボールOPに匹敵する主題の分かり易さとシンクロ率。
三人組の掛け合いが独特の雰囲気で妙に哲学的な前半から、サビで一気に旅の目的を語る。
「心に光る♪セントジューエルを探～せ～♪」
本作知らない人でも「三人がセントジュエルっていうお宝探すお話でしょ」と分かります。
こういう歌こそがアニソンの鑑だと私は常々思っております。
数多いアニソンの中でも大好きな曲です。
是非、一度聴いてみてください♪
『キャラ』
前作よりも主要キャラを絞り、かつ個性も魅力も遥かに増している。
呑気お気楽で天真爛漫、純真で心優しいピア・マルコを中心に、エリート優等生で傲慢だが正義感に熱いベリー・オズ、自己中心的で狡猾な悪魔だが実は友情に目覚めつつあってやる時はやってくれるディオ・コッキー。
この全く個性の違う三人組の掛け合いと絆は抜群の相性を発揮していく。
ベリーオズにはマヤセっ剣という必殺技があったり、憎めない奴で応援したくなった。
ヒロインのプッチー・オリンは最初喋れないが非常に可愛い。
ストーリー通してメインヒロインになっていく。
敵側もやはり個性的でそれぞれに想いが伝わってきたり、各キャラに感情移入し易い。
カーネルダースらキャラ層も豊富かつ各々の見せ場もあり。
敵側も含めて、大好きなキャラクターが多いです。{/netabare}
