koaki さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
猟師と獲物の間の見えない糸
祖父の死をきっかけに山を下りた猟銃使いの少女:浜路
兄を訪ねて江戸に入った浜路は奇妙な噂を耳にする
人と犬の血を引き、人に化けて暮らし、
人の生珠を喰らう伏と呼ばれる者たちのこと。
そして犬の面をつけた白い髪の青年:信乃と出会うのだが・・・
絵というか色彩というかを観て、どこかで見たような気がしたのですが
モノノ怪とかayakasiとかジブリ作品にかかわってる人がいたんですね。
絵が結構気に入ってたので納得です。
原作:桜庭一樹 『伏 贋作・里見八犬伝』 未読です。
著者の作品は1作しか読んでいないけど、こういう作品も
書けるのですね。
里見八犬伝の続編というかモチーフにした内容だったのですが
まさか滝沢馬琴がそのまま出てくるとは思いませんでした。
原作のタイトル通り、馬琴とその孫がまとめた贋作という設定で
八犬伝ではあるけれど、最後の伏(1人1匹?)の信乃と
猟銃使いの浜路が中心のお話です。
狩るものと狩られるものとの淡い恋のお話です。
結構切なくて好きです。