ラスコーリニコフ さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
好きじゃないのに面白い
アニメを選ぶのが面倒だった頃、慣れてなかった頃、チラ見が苦手な頃
銀英、H×H、はじめの一歩他によくこれを流してた。超長編かつ話が面白い、
何回も見る気になる作品は希少。
面白くなるの4~5話あたりからで、最初は少し我慢。4~5話で話にのまれ
ないようだと楽しめない気がする。逆に飲まれるようだと、74話頑張る事に
なってしまうだろうから、見る前に少し覚悟した方が良いかも。
自分はこの作品の世界観、話の質、キャラが特に好きではない。
なのに何度も見ているのは、話が異常に面白くて世界に引き込まれる・・としか。
銀英、H×H、はじめの一歩はそれ等が好きで見てたんだし、その違いは大きい。
(強いて言えば能登のニナがやや好み、再度見る度にエヴァ・ハイネマンが、
良い女に見えてきて、ありがちな改心ビッチ、愛に洗脳されるビッチなのだが
妙に人間味があって魅力が溢れ、自分の趣味が悪くなってるのに気がつく。)
・・知的な男キャラは結構良いのいるな。
好きじゃ無いと思ってたけど良いキャラ多い、訂正するキャラは好き、相当良い。
ヨハン、ルンゲ、グリマー、ルーディ、ヴァーデマン、他良い男揃いだ。
という感じの思考の反転とか、いきなり思い出す、思いつく感じの脳内描写と
その後の行動がリアルな作品。かな
ルンゲ警部は有能系としては特にリアル。一級の切れ者、ド有能な人は、
好奇心、面白い事を追求する欲求で生きている、金や権力、保身とは正反対方向
を向いてるから(これなんかのキャラの台詞だった気がするけど)、ああいう人
は真に有能。反面、社会的に俗物的な視点で見れば賢くはない、有能の無駄遣い。
それと繊細すぎるコンプレックス系の人、異常な負けず嫌い、俗物的な超欲望系、
小さい頃何かあって復讐的な正義感を持つ人、そいつ等も有能だな。
つまりこれ原作者がド有能。
【追記】思い出した、漫画の医龍。あれ医者の話じゃなく人間を区別する作品
として見ると面白い。登場人物をサンプルに、人間の分類の話が結構出て来る。
人間を見る目が養えそうな作品は、銀英、これ、カイジ、漫画の医龍、あとは
昼ドラとか夜系の話。Monsterは主人公含め格好良過ぎる人間、更正する善人
だけが多いから、これとカイジ足して割るとよくいる脳筋以外の人間になる。
原作者の浦沢直樹については、よく知らない。有名なのは知ってる。
漫画を読むなら多分半日もあれば足りるけど、アニメで何度も見たから読む気は
起きない。けど、売れてそう。1巻買った(読んだ)ら全部買う(読む)みたいな
ウィキからパクって来たけど原作の漫画全18巻、累計2000万部以上。
ジャンプ系みたいに小さい子供は絶対読まないし、大人でもキャラやネタ、美少女、
微エロ、厨ニ、笑い、恋愛、感動目的の人は外れるから、異常な数字。
比較対象として、これと同様に作画が一般的にウケなさそうな作品、
あれだけザワ・・ザワ・・で、話題になったカイジが13巻+2巻の時点の頃で累計
1600万部。カイジと違ってネタにされる事があまりないし、どう考えても異常
アニメも6クールって・・深夜アニメとしては歴代2位らしい。
はじめの一歩が75話が一話多いだけ。で、あっちはマガジンだし話の質的に見る人
の受け入れ広いし、キャラも濃いし、よくネタにもされる。
やはりこの作品は話が異常に面白い、凄く面白い、面白過ぎるという結論で。
レビュー書き始めた時は自信なかったけど、売れてるから強気でいく事にする。
と、すぐ世間の評価に影響され自信つけて強気になるのはド凡人。