koaki さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
世継ぎ問題解決の為の駒にされた伊賀と甲賀。お上の気紛れは無情に過ぎる
「二人手をたずさえて、両家を縛る宿怨の鎖を断ち切ろう」
四百年の永きにわたる甲賀と伊賀の宿怨を断ち切り、
共に生きることを誓い合う甲賀の弦之介と伊賀の朧。
しかし時を同じくして、家康は世継ぎ問題に決着をつけるため、
甲賀と伊賀を相争わせ、その結果に賭けることにした。
先代服部半蔵との間に交わされた「不戦の約定」が解かれ、
忍者達は怨敵に挑んでゆく・・・
「不戦の約定」があったからこそ、ギリギリのところで
保たれていた仮初の平和は破られた。
宿怨を断ち切るための1歩になろうとしていた二人の想いは
両家それぞれの恨みを鎮めることはできなかった。
更に、戦いの中で肉親を、愛しい人を殺され、恨みは増幅し
負の連鎖を巻き起こしていく。
観ている間中、胸の中に黒い炎がメラメラと燃えてました。
恨み辛みの激しさ。愛するが故の激情。
切ないというより、苦しいです。
ラストも、あれしかないのでしょう。
重厚なストーリーをご所望の人にはお勧めです。
グロシーンもあるので、注意が必要です。