蒼い✨️ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
異能バトルは非日常のなかで。
アニメーション制作:スタジオディーン
2001年5月23日 - 2002年2月6日に発売された全3話のOVA。
原作は、アニメ脚本家である倉田英之によるライトノベル。
【概要】
読子・リードマン。25歳。
職業は高校の非常勤教師。
黒縁メガネに黒くて長い髪。スタイルの良い美人ではあるが、
寝癖がついても気にしないし身だしなみに気を使わない残念な人。
性格は、おっとりとした感じ。舌足らずな喋り方。
趣味は読書。趣味?いえ、本を読むことこそ彼女の人生の証です。
彼女はコレクターというより、本を読むことが好きな感じ。
古くてボロボロになった本でも金に糸目を付けません。
休日には古書店巡りをして、
しょっちゅう店に置いてある蔵書を全部購入することから、
“最重要御得意様”として、神保町の古書街で知らない人がいない有名人。
彼女は神田神保町に4階建てのビルを借りて、ビル1棟を丸ごと本棚にしています。
廊下にまで本が溢れている始末であり、
屋上にプレハブを建てて住んでいます。
非常勤教師の収入では流石に無理ですよね。
彼女には、もうひとつの顔がありました、
大英帝国図書館特殊工作部に所属する“ザ・ペーパー”と呼ばれるエージェント。
紙を自在に操って形状や硬度を付与して全てを切り裂く剣を形成できれば、
刃物の雨みたいに飛ばすことも出来ます。
銃弾を防ぐ盾にもなれば、巨大な紙飛行機を作って空を飛ぶことも出来てしまいます。
この世界の大英図書館は、人類の文明が生まれるはるか昔から生きて人類の歴史に裏から関与してきた、
神にも等しい人物の管轄下にあり、その権力は西洋社会の影の支配者というべきでしょうか?
OVAには登場しませんが、東洋にも同格の人物がいるようです。
大英帝国図書館特殊工作部の目的などは今のところ不明ですが、
そこからの依頼で世界中を飛び回って任務を達成して報酬を得る。
これが読子のもう一つの姿なのです。
そして、アメリカ合衆国のホワイトハウスが、
異能を持った謎の人物に襲撃されて炎上崩壊するところから物語は始まります。
読子の周囲にも、どう見ても見ても普通ではない異能の謎の怪人が現れて一冊の本を巡って争いになります。
その本にも秘密があり、大英帝国図書館特殊工作部 vs 謎の怪人組織 の争いがこのOVAのストーリーなのです。
【感想】
まず印象に残るのは、探偵ものかスパイ映画を彷彿とさせる空気感と音楽ですね。
主題歌が存在しない演奏だけのOP/EDが、やたらと格好いいです。
出会い、女同士の友情、愛、能力バトル、ガンアクション、陰謀
などの要素をひとまとめに世界を舞台にした娯楽作品ですね。
後発のTVシリーズと比較して短い作品であるためにキャラの掘り下げが浅いですが、
単純にアクションものとして楽しめば良いかもしれません。
夜のニューヨークを舞台にした空中戦なんて見応えありです。
あと、主人公の読子に萌えたい人向けですね。
読子役に芸能人の三浦理恵子を起用していて口調が特徴的だったです。
全3話をまとめて観たら一本の映画を見終わったような満足感を得られると思いました。
作中でのアメリカ大統領の扱いが相当に酷いのには、
作者に何か含むところがあるのか気になりますけどねw
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。